パンク天国…地獄。

出ました。今を遡る事10年近く前かな?たまたま本屋で見掛けたこの本。何気なくそれを手に取った当時20歳前後の俺。思えばそれが運のツキ。こんなヤクザな音楽志向に現在まで俺を誘い込む禁断の書だとは、その時は知る由もない…。
パラパラとめくってみると、全然知らないBANDのオンパレード。当時から音楽ジャンキーだった自分だが、これには軽くショックを受けた。と、同時に、リアルタイムの音楽に微妙に違和感を感じていた自分に、なんとなく自分が頭の中で理想とする音楽がここにはあるかもしれない…と天性の勘で感じ取り、迷わず購入。
その日から、何度この本を開いただろう。最近こそ、あまり見なくなったが、事あるごとに眺めて、「このBANDはどんな音だろう?」と、参考にならない意味不明な解説を読んで想像を膨らませてたな。
この10年でかなりの再発が進み、おかげで今やこの本の中のかなりの音に触れる事はできた。それでもまだ聴いた事ない、いや、一生聴く事はないかもしれないBANDが載っているこの本の恐ろしさ。70'sパンクの森は深い…。マジであまり深く入りすぎると戻って来れなくなりそうだ。
でもやっぱり、この本によって自分の音楽観や知識が広がっていったのは事実で、PUNK以外の音楽に繋がっている部分もある。
でも、一番の収穫は「音楽にランク付けは無い」という事だろう。よく「B級」などと言われるBANDがあるが、それは知名度の事であって、クオリティの事ではないという事。
実際この本には、後に有名になるBANDやミュージシャンの原点が、結構隠れてるのだ。そう、最初はみんなPUNKなんだよ。PUNKって音楽ジャンルじゃないんだよ?基本的に音楽をやろうという行為自体がPUNKなんです!わかるかな?
最後にこの本の中の、僕が共感した某バンドマンのセリフで閉めたいと思います。
「好みは色々だろうけどひとつ言っておきたいのは『全て良いと思って聴きなさい』という事かな。そうやって聴かないと本当の良さを聴き落とす可能性もあるから。」…その通り。