Phil Woods Trio, "Songs Two" (2015 Philology)

Phil Woods (as)
Vic Juris (g)
Tony Martino (b)

1. I've Got Your Number
2. Lost April
3. Humpty Dumpty Heart
4. Shadow Woman
5. Did I Remember?
6. Only The Lonely
7. Black Coffee
8. A Lovely Way To Spend An Evening
9. To Love And Be Loved
10. I Remember You
11. What Is This Thing Called Love

あのさっ、わたしは昭和のおっさんなのでだいぶ言語感覚が古くなってきていることを痔核、もとい、自覚している。ついうっかり「ズボン」とか「ズック」と云ってしまうが、既にこと遅し、アフター・ザ・カーニバル、後の祭り、である。なんとなく赤面してしまう。ま、これはわたしの世代だけではなく、例えば昭和初期生まれの母なども、「女学校」とか、羽田や成田を指して「飛行場」などと云うたびに不肖の息子から笑われる。おそらくは今の「ヤング」もやがて年齢を重ねるにつれ死語の波状攻撃を繰り返すこととなるのだろう。

...... そうやってみんなおっさんやおばはん、爺いに婆あに順繰りになっていくのだろう。

ただねっ、最近のニッポンの売れ線の音楽業界で使われるコトバにはなんだかすっげえ違和感がある。「ああん、そこよ、そこ、ああん、イイワ ハート① 感。」とは真逆の違和感を感じる。二つばかり;

①「アーティスト」なるコトバ。つまりはゲージツ家。なんかむかつく。「歌手」とか、「ミュージシャン」とか、「ピアノ弾き」、「ギター弾き」、でいいじゃん。昔の教科書には「士農工商バンドマン」っつうのがあったくらいだぞ。まあ、そこまで蔑む必要もないけども、ぽっと出の歌手やミュージシャンを必要以上に上げへつらうのもどうかと思う。

②「楽曲」。なんじゃこりゃ。お高くとまっている。これもゲージツ的な臭い香りがするコトバだ。「曲」でいいんじゃねえの。

それも、いわゆる商業主義を一着とする流行り歌の世界で使われるコトバ、だ。

...... ああああ、あんまりセロニアス・モンク、もとい、文句ばかり書いてると自分が老いぼれてきた感がするので、今日はここまで。

このCD、2015年6月6日のレコーディングだと云うから、あるいはフィル・ウッズの遺作なのかもしれん。もう1枚、"Songs One"つうタイトルのCDが出ているので定かではないけど。

しかし、ギターのヴィック・ジュリスってなかなか興味深いっす。エリック・クロスにリッチー・コールにリーブマンや、フィル・ウッズと一緒に演ってきている、異なる流派を跨いだ面白いジジイだなあ。

米国アマゾンでのサワリだけの試聴となります。

http://www.amazon.com/Songs-Two-Phil-Trio-Woods/dp/B0178AMJCG/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1455698360&sr=1-1&keywords=phil+woods+songs+two


[下から読んでも上から読んでも。一応、自作。] 「わしの股の玉の皺」。

でねっ、気になったのでグーグルで調べてみたら、すでに他のシモネタリスト(これ、わたしの造語)が同じのを詠んでいたことが判明。嗚呼、無念。せっかく頑張ったのに。ま、シモネタもジャズと同じだね。ジャズと同様、シモネタも一度空気中に洟垂れたら、もとい、放たれたらおしまいっ(By エリック・ドルフィー)、つうことで。

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