[注: この記事は全編自慢です。]
...... ゴロゴロゴロゴロ ... (マーチングスネアドラム) (同左) (ドラムズ) (ドラ息子) (ドラム) (ドラミ) (ドレミ)。
...... パッパラパー ... (ホルン) (ラッパ) (菜っ葉) (アッパラパー)。
...... ジャーン ... (シンバル) (ヤンバルクイナ) (銅鑼) (ドラミ)。
テナー買ったど。中古のセルマー Serie III。35年間所有してきたアルトのSuper Action 80に次いで2本目のセルマーだ。サックスのネックが反り上がったポコチンのような形状であることからこれはまがうことなくテナーであることを御理解いただけるかと思います。
せっかく大枚はたいて買ったんだから、もっと自慢するぞ。ほれ、ほれ、ほうれ。
”SELMER, Made In France, Serie III"の刻印であります。アメセル(=アメリカで組み立てられたセルマー)ではないし、Mark 6でもないが、セルマーはセルマー。
しつこく自慢するよう。ほれ、ほれ、ほうれ。
スーパーマンのロゴぢゃあないよ。Selmerの『S』。アメセルぢゃあないから青色だけど。
[以下、お買い物記録。]
<最初の段落はサックスを始めて日の浅い方のためのご紹介文。イシモリについて。>
電車に揺られて大久保に降り立ち、イシモリに向かう。学生時代にアルトのオーバーホールをして頂いて以来だから、なんと36年か37年ぶりに訪れました。あらかじめネットで調べておいたので驚きはしなかったが、その昔のイシモリの佇まいは、まことに失礼ながらボロの(木造だったっけなあ、よく憶えていないがそんな心象風景であった)、町工場と云った感じで、年季の入った頑固そうな職人さん達がせっせと木管楽器(主にサックス)を修理していた。サックスの修理・調整についてはニッポンで唯一無二の孤高の存在。今でもそう。
それが、いつの間にか立派なビルになっていた。よかったよかった、立派に利益を出していて、蓄積した内部留保で自社ビルを建てたのだろう。
日本一のサックスの修理屋さんで、中古楽器もたくさん集まってくるので、御茶ノ水界隈の楽器店街に立ち寄ることなく、まっすぐここに来たのでありました。
店内に入り、あとで気が落ち込むのも嫌なので、100万円超のビンテージものには当然目もくれず、50万円超のものにも目をつぶり(なぜなら、このあたりの金額ともなると、中古ではなく新品購入の検討も視野に入ってくるため)、また、他のメーカーも完全シカトを決め込み、リーズナブルと思われる値札を付けたセルマーを2本ショーケースから出して頂き、試奏。
2本のうち、まずは値の安い方を試してみる。
うううん、わたしの腕前も栃木県今市だが、どうも楽器の鳴りがイマイチ。低音も高音も鳴りが良くない。中音域もペラペラ薄い。これは楽器のせいなのだろうか、それともわたしの腕前、いや、そもそもの人格のせいだろうか、と、しばし防音室の中でこの貧相なおっさんはただ一人たそがれておりました。
やがて気を取り直して、最初の楽器よりもゲー万(=5万円)高い2本目を手にとってみる。
...おおお、鳴り易い。中音域は勿論のこと、低音域も高音域も。音のコシもある。
つい先程まで、おのれの人格まで疑っていた(疑って当然のような気もするが)わたしであったが、ここに至ってゲンキンなわたしは完全に立ち直った。喉もと過ぎればなんとやら、である。
下手な腕前ながら思った。アルトの艶やかな音もわたしは好きなんだが、テナーっつうのはやっぱり違うなあ。音の太さとかコクとか、アルトとは違って意識しないで普通に吹いていても倍音が出ている(ように聴こえる)、それゆえの厚みなのだろうか。
えい、ままよ、わたしはパパよ。とりあえずゲー万高い方の購入意志を示した上で、今度はマウスピースとリード選びに進む。
最初に試奏した時に手渡されたマウスピースのオープニングが狭かったことと、リードも2 1/2の薄いやつとの組み合わせだったので、オープニングが7と7*のラバーマウスピースと、リードの方も3と3 1/2のを試させて頂いた。
結果、7のマウスピースと3 1/2の組み合わせが、今後少し練習すれば相性が良さそうに思え、これも落着。リガチャーも買う。ストラップも買う。肩掛けのケースも買う。
結果、わかっていたことではあったが、当初の予算を丁度楽器本体のゲー万分きっちりオーバーして帰路に着く。その他、ネットで前日に注文したB♭用の黒本二冊も今日届いた。
手許に新しい玩具が揃ったことだし、しばらくはカネを遣わずに家でじっと練習するようにしたい。あ、でも来週はプロとなって還暦を迎えた大先輩のライブに行くと云っちまったし、来月は雪国にビータする予定がある。くううううう。
さて、練習再開。かわいそうなのでアルトも少し触ることに。