保険の基礎知識

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保険の基礎知識

2025/5/23

死亡保険金を受け取ったとき、課税科目は相続税、所得税、贈与税のいずれかです。

被保険者が死亡した場合の保険金ですのでどうしても相続税を想像しがちですが、契約者と被保険者・受取人の組み合わせによっては所得税か贈与税の可能性もあるのです。

ここでは様々なケースを挙げながら、どの課税科目になるかを解説していきます。

課税科目の種類

表でまとめると次のようになります。
契約者被保険者受取人税金の種類
AAB相続税
BA所得税
C贈与税
保険金の課税科目が相続税となるのは、実は契約者=被保険者のケースのみです。

保険契約は契約者の財産です。

契約者が払い込んだ保険を、契約者が受け取れば所得税になります。

契約者が払い込んだ保険で契約者が生存していても、別の人が受け取れば贈与税になります。

契約者が死亡した場合その保険契約は相続しなければいけません。

そしてその契約者が被保険者と同一である場合、保険金が相続対象になるのです。

その時に初めて相続税の課税対象になるのです。

課税対象になるといっても一定金額以上ですので、それを下回るのなら課税はされません。

ちなみに契約者≠被保険者のケースで契約者が死亡した場合、被保険者は生存していますので死亡保険金は支払われないものの、保険契約自体は相続されることになります。

例1.相続税となるケース

  • 契約者:夫
  • 被保険者:夫
  • 受取人:妻
これは冒頭で述べた、契約者=被保険者のケースと全く同じです。

よってこの課税科目は相続税となります。

ちなみに受取人の指定がない場合も相続税となります。

そのケースでは法定相続人が受け取ることになるためです。

死亡保険金ではなく満期保険金を受け取る場合は受取人である夫は生存しているため、課税科目は所得税になります。

例2.所得税となるケース

  • 契約者:妻
  • 被保険者:夫
  • 受取人:妻
これは契約者≠被保険者のケースです。

夫の死亡時は妻が払い込んだ保険を妻が受け取ることになるため一時所得となり、課税科目は所得税になります。

例3.贈与税となるケース

  • 契約者:妻
  • 被保険者:夫
  • 受取人:子
夫の死亡時は、妻が払い込んだ保険を子が受け取ることになります。

契約者が生存しているため子への贈与となり、贈与税の課税対象となります。

保険料を払い込んでいた妻は生命保険料控除を利用できなくなるだけで、申告や納税の必要はありません。

子は受け取った保険金額によっては贈与税の納税義務があります。第4次S攻略
2025/5/23

養老保険とは貯蓄型の生命保険です。

掛け捨ての生命保険と同じで被保険者が死亡した際、死亡保険金が支払われます。

掛け捨てはその名の通り、払い込んだ保険料が戻ってくることはありません。

払込期間が終身であっても、定期であってもです(あくまで月払いです)。

養老保険は貯蓄型の生命保険です。

払込期間・保障期間は定期のみで、例えば30年などです。終身はありません。

保険金額を例えば500万円としたとき、12か月×30年払い込むわけですが(月払いの場合)、総払込額は通常、500万円未満になり、例えば480万円になります。

満期まで無事に過ごすことができれば、満期金として500万円受け取れます。

480万円払い込んで500万円受け取れるのです。

払込期間中に死亡した場合は、500万円が受取人に支払われます。

メリットしかないように思われますが、掛け捨てと比較して払込額が大きくなります。

途中で払込が苦しくなり解約となつた場合、返戻金はそれまで払い込んだ総額をほぼ確実に下回ります。

加入にあたっては将来への計画が必要になります。

養老保険の成り立ち

人類が開発した最初の保険は「損害保険」

近年販売されている保険商品を見ていると、保険本来のあり方としては随分かけ離れた商品や国民全般の考え方が一般的となっています。

保険というものは、本来海上保険に始まり、運航途中で災害にあったり、海賊に襲われたりした場合など損害を被った際に備えて、あらかじめ準備をしておくというものでした。

そしてその損害額が莫大なものであった場合に一人ではカバーしきれないため、皆であらかじめ金を拠出し合い、不測の事態に備えようというものだったのです。

つまり保険はそもそも損害を補填する、「損害保険」からスタートしたのです。

それが生命保険という形に応用され、現在に至っています。

つまり万一、自分が死んだ場合、残された家族は自分の葬儀代や相続税なども支払わなければならない。

さらにはその後の生活費も必要という状況で必要な額をあらかじめ皆で拠出し合って備えようというのが生命保険でした。

そういう意味であることから、保険の始まりは「掛け捨て」だったのです。

保障から貯蓄へ

しかし、今日では、この「損害を補填する」という本来の考え方からかけ離れて、プラスアルファの利益を得る手段として保険が利用されています。

例えば満期になれば自分が支払った保険料にプラスした額が戻ってくるという商品が出始めると、皆掛け捨ての商品よりもそうした満期保険金がもらえる商品に人気が集中し始めました。

その最たる例が、「養老保険」と呼ばれるものです。

バブルの時代に販売されたこの商品は、年利5%ほどで運用され、満期になれば保険契約者は莫大な利益を得ることができたわけです。

こうなると保険は本来の目的や意味から脱して、貯蓄の手段、もっと言えば財テクの手段として利用されるようになったのです。

そして現在では、外貨建て個人年金保険という商品も数多く販売され、完全にもうけを目的とした商品となってしまっています。

満期になっても、年金の形式で受け取らず、一時金として全額を受け取り、それをそのまま他の金融商品購入へとつぎ込むのです。

年金として購入しておきながら年金としては受け取らないというのが当たり前として考えられている時代なのです。

時代の流れによって保険に対する人々の考え方も変遷していきます。

今後も、現在では想像できない保険が開発・販売されるかもしれません。第4次S攻略
2025/5/23

民間の保険の中では特に不要論が叫ばれるのが医療保険です。

その医療保険で貯蓄型というものがあるようです。

東京海上日動あんしん生命の医療保険ですが、保険金の受け取りがなければ、払い込んだ保険料が返ってくるという内容のようです。

掛け捨ての医療保険に抵抗がある方におすすめ

払い込んだ保険料が戻ってきます

この保険は一定の年齢(60歳から80歳)で保険金の受け取りがなければ、払い込んだ保険料が所定の年齢で全て戻ってきます。

もし保険金を受け取っても、払い込んだ保険料の方が多い場合、差額が戻ってきます。

受け取った保険金が払い込んだ保険料より多い場合のみ、差額はありません。

払い込んだ保険料を受け取れる年齢ですが、次のようになります。
契約年齢還付金を受け取る

所定の年齢
0歳から40歳60歳 or 70歳
41歳から50歳70歳
51歳から55歳75歳
56歳から60歳80歳
契約可能年齢は60歳までです。

例えば35歳で「メディカルKit R」に加入した場合

月々の保険料は35歳男性で3,809円(平成30年5月26日現在)です。

この保険料が一生続きます。

60歳 or 70歳

契約時に指定したどちらかの年齢で、ここまで払い込んだ保険料が戻ってきます。

戻ってくる保険料は上述の通りで、保険金受け取りがなければ全額、あれば差額、受け取った分が多ければ戻ってくる分はなしです。

例えば60歳で還付金を受け取るなら、保険金の請求がなければその額は1,108,500円(3,809円×12か月×25年)です。

受け取り後はそのまま契約継続も可能ですが、以後、還付はなくなり通常の掛け捨てとなります。

この年齢から新たに医療保険に加入することは不可能ですので、このまま継続することが望ましいです。

保障内容は入院と手術

保障内容は民間の医療保険では最もオーソドックスなタイプの、入院保障と手術保障です。

入院日額5,000円タイプを選択すれば、手術一時金はその10倍の5万円が最大補償額になります。

中途解約した場合の返戻金

契約時に定めた年齢で払込保険料が最大で全額返ってきますが、中途解約を選択した場合、非常に少ない返戻金となります。

特に契約開始当初となれば実際には返戻金はほぼないということもあり得ます。

35歳男性で月々の保険料3,809円ということを上述しましたが、ほぼ同じ保障内容で掛け捨ての「メディカルKit NEO」という商品があります。

この商品なら同じ保障の条件で月々の保険料が1,634円です。

おなじ中途解約でもそれまで払い込んだ額の倍が返ってこないことになると、貯蓄型はお得なようですがしっかりとしたプランの元に契約しないと損失が大きくなります。

他にも貯蓄型はある

「メディカルKit R」以外にも保険料が返ってくる医療保険はあります。

但し掛け捨てと比較すると種類は少ないです。
  • メディフィット リターン(メディケア生命)
  • リターンボーナスつき終身医療保険(メットライフ生命)
いずれの商品も内容はかなり似ています。

何事もなければ保険料が返ってくるものの、その分保険料が高めなのが気になります(1,634円と3,809円で2.3倍)。

興味はあったんですが、もう一度考えます。第4次S攻略
2025/5/23

貯蓄型の学資保険はリターンは高く設定されていますが、とても見直し難い保険のひとつです。

ある程度の期間を経過しないと払った保険料が戻ってこない商品も多いです。

だからこそ加入する際に慎重になる事が重要なのですが、子どもが生まれて慌てて加入してしまったり付き合いで加入してしまう事も多々あります。

今加入している学資保険の保険証券と約款を確認してみて下さい。もしかしたら見直しが必要な学資保険かもしれません。

返戻率を確認する

学資保険は返戻率が一番重要です。

学資保険も日々変化しているので新商品を見つけたら自分の加入している学資保険の返戻率と比べてみると良いです。

育英年金付き学資保険は保障が手厚い分返戻率も下がってしまいます。

学資保険で預かった保険料は保険会社が運用して管理しているので、金融関係の情報に注意する必要があります。

但し、いざ乗り換えるとなると中途解約になってしまうので少々難しい問題もあります。もしもわからない場合には保険会社に問い合わせれば良いです。

無駄な特約が付帯されていないかチェックをする

特約は一番見直しやすい部分でもあります。

もしも毎月の保険料が高いと感じたら余分な特約が付いていないかチェックをします。

他に加入している生命保険や医療保険の保険内容とも見合わせて保障が2重になっている場合には早急に見直しが必要になります。

あまりにも遅い段階での見直しは保険料が高くなってしまったり満足な満期金が受け取れなかったりする原因になります。

また、加入年齢の制限もあるので注意が必要です。

生まれ月に注意!受け取りのタイミングをチェックする

加入時にしっかりと設定してはいるでしょうが、今一度、満期金を受け取る年齢もチェックしておいた方が良いです。

気をつけなければならないのは早生まれか遅生まれかによって受け取る年齢に違いがあることです。

例えば通常大学受験の時に満期金を受け取りたい場合、4月~12月生まれなら18歳、1月~3月生まれなら17歳にしておく必要があります。

更に最近では高校でも大学でも入試方法も様々なので意外と早い時期に入学金などを払い込まなければならなくなる場合が多々あります。

もしも保険料が払えなくなってしまった場合は?

「収入が減ってしまって今後保険料が払えない」「他の保険に掛け替えたいが損をしたくない」等々状況によって見直しを迫られることがあります。

解約して損をしてしまうような場合には「払済保険」に転換する事で今まで支払った保険料を無駄にせずに済む場合もあります。

払済保険は、保障期間はそのままで保険料の支払いを止める方法です。

貯蓄性が高い保険で解約してしまうと解約返戻金が低くなる場合に有効です。

いざという時に受け取る金額は減ってしまいますが、解約せずに済むので保障は残ります。

しかし、特約などは消滅してしまうので要注意です。

加入中や加入検討中の学資保険が払済保険に対応しているかどうかも合わせてチェックしておくと良いです。

更に、加入からある程度経過したものなら学資保険も契約者貸付が利用出来るものもあります。

一時的に資金が必要な場合にはとても役に立ちます。

兄弟が生まれた場合、学資保険はどうする?

子ども一人にかかる教育費は何千万とも言われている時代、二人目三人目ともなると頭の痛いところです。

数ある学資保険の中には兄弟で同じ保険に加入すると割引が用意されているものもあります。

フコク生命の学資保険みらいのつばさJ(ジャンプ)型と S(ステップ)型です。

別々に加入するよりは、管理がしやすくなるのでお勧めです。

兄弟での割引を適用する為には契約者が同一である必要があります。

ただ、割引率はあまり期待できるものではありません。

兄弟の年齢がごく近い場合などは、同額で学資保険に加入するよりも上の子どもの学資保険は少し高めのもの、下の子どもは少し控えめのものという方法もあります。

上の子どもで使わなかった分を下の子の学費に充てる様にできるためです。

商品によってはトータルの保険料が安くなることもあるので試算してみましょう。

子どもを育てる過程でかかる教育費は大きいですが、前もって準備をする事でかなりの部分をカバーする事が可能です。

生命保険と比べると期間が短く限定されている保険なので加入の際には細心の注意を払って損をしないように気をつける必要があります。

また、加入後も金利の動向などもチェックするなどして管理する必要があります。

そして何よりも、金銭の問題で子どもの進路の選択肢を狭めないようにする努力が必要です。第4次S攻略
2025/5/23

がん治療にはどれくらいの費用がかかるのか?

がん治療には医療費がかかるというのはよく聞く話です。

ステージや治療内容にもよりますが、早期発見なら自己負担で50万円ほど、早期発見でないのなら100~200万円ほどの自己負担があると言われます。

これは数か月~数年の間でかかる費用ですが、これが年金生活中に起きた場合や、現役の時でも子供の教育費がかかる時期に起きることを考えると大きな負担になります。

日本の医療制度には高額療養費制度があり、自己負担は最大で月8万円ほど、そのような月が連続したとしてもさらに自己負担が小さくなるようになっています。

しかしこれは医療費だけに限ったものです。

がん治療は他の病気と比べ長期戦になりやすい病気です。

交通費や病院の差額ベッド代、雑費などを含めると、もっと大きな金銭負担となります。

がん保険と医療保険の違い

医療保険はあらゆる病気、さらに不慮の事故によるケガまで保障の範囲としています。

しかしがん保険はがんのみを保障の対象としています。

医療保険ももちろんがんを保障の範囲としています。

しかしがん治療は長期に渡りやすいため、通常の医療保険では保障期間や保険金の額などでやや物足りない可能性もあります。

がん保険はがんのみを保障の対象としていますので、がん以外の病気やケガは保障されません。

しかしがんの診断時や治療開始時には大きな保険金が支払われたり手厚い保障内容となっており、長い治療中は大変心強いパートナーになってくれます。

医療保険は入院・手術が保障の軸となりますが、がん保険は診断一時金など決まった保障の型がなく、商品ごとに様々な保障内容となっています。

過去にがんにかかったことがある場合、加入できない

がん保険は、過去にがんにかかったことがある方は加入できません。

がん保険の告知項目は、主に次のような内容です。
  • 今まで悪性新生物または上皮内新生物にかかったことはあるか
  • 最近3か月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたか
  • 過去2年以内に健康診断や人間ドックで異常があったか
医療保険の場合、どのような重病であっても5年を経過していれば告知する必要はありません。

しかしがん保険の場合、がんの既往歴は年数問わず過去にかかったことがあるかどうかで判断されるのです。

これはがんが他の病気よりも再発しやすい特性をもっているためです。

過去にがんになったことがあるためがん保険に加入はできないが、どうしても何らかの保障が必要だという方は、通常の医療保険の加入を検討しましょう。

医療保険にもがん特約をつけることができますが、がん特約も付ける場合は上で挙げたがん保険の告知項目が追加されることになります。

よってがん特約をつけることはできませんので、通常の医療保険の保障のみとなります。

引受基準緩和型でもこのルールは同じですし、無選択型は既往歴がある病気は保障対象外です。

がん特約vsがん保険

医療保険の加入を考えた時、がん特約について考えたことのある方は多いと思います。

がん特約を考えだすと、別口にがん保険に加入した方が良い選択肢なのか考えます。

これについての答えですが、がんに対する自身の考え方によります。

がん保障を手厚くしたいなら、別口にがん保険に加入すべきです。

がん保障を付随的なものとし、重きを置かないのであれば、医療保険にがん特約をつけるべきです。

金額的に得なのはどちらか

どちらが金額的に”得”なのかという答えですが、保障と払込額は比例していますので、明確な回答はないのです。

医療保険にがん特約をつければ契約が大きくなるので払込額が割引される、ということはありません。

がん保険はがんという病気に特化しており守備範囲が狭いので元々保険料は安い傾向がある、ということもありません。

保障を付けたら付けた分、割引も割増もなく払込額は大きくなります。

全ての病気重視なら医療保険、がん重視ならがん保険

ただ医療保険にがん特約を付ける場合の特約は、がん保障の保障範囲が狭い傾向があります。

例えばがん診断時の一時金やがんでの入院日額など、保障金額が低い水準でしか指定できないケースがほぼ全ての商品で見られます。

フルオプションで特約をつけたとしても、割合としては、

がんを含む全ての病気の保障 7 : 3 がんの保障

となります。がんの保障はあくまでおまけで、主役は全ての病気に対する保障なのです。

なお、がん特約を付けなくても通常の医療保障でがんに対応することはもちろん可能です。

一方でがん保険は診断時点(治療開始前)での一時金や、抗がん剤、放射線など通院かもしれない治療法でも一時金がでたり、保障の範囲、金額など広い範囲をカバーしています。

しかし、がん以外の入院・通院はカバーしていないことが大部分でその保障範囲は、

がん以外の病気の保障 0~1 : 9~10 がんの保障

となります。

がん保険のがん以外の病気に対する保障内容は非常に薄いかそれ自体ついていないことが多いのです。

同じ保障はつけない

医療保険とがん保険の二つに加入する場合の注意点は、保障を被らせないことです。

医療保険のがん保障と、がん保険のがん保障と同じ内容があって被っている場合、それは余計な保険料を払っているということです(よくあるのが先進医療保障です)。

特約なら外す、基本保障でも外せることがあるので保険会社に訊ねてみましょう。

がん保険の選び方とは

生命保険や医療保険と異なり、がん保険は商品ごとに保障内容がばらばらです。

そのため商品ごとに比較が難しいのです。

理想は自身の欲しい保障内容が付いているがん保険を選ぶことですが、がん保険加入を検討している方のほとんどはがんになったことがないため、欲しい保障内容すらわからないという方も多いでしょう。

そこでがん保険選びのコツを一つ上げるとするなら、「診断一時金」のある商品を選ぶことです。

診断一時金は入院や手術などの治療開始と違い、がんの診断確定だけで給付金が支払われます。

そのためその後のあらゆる治療費に充てることができるのです。

診断一時金のあるがん保険かつ、少しでも保険料が安いがん保険、これをうまく選択したいところです。第4次S攻略