2025/5/23
がん治療にはどれくらいの費用がかかるのか?
がん治療には医療費がかかるというのはよく聞く話です。
ステージや治療内容にもよりますが、早期発見なら自己負担で50万円ほど、早期発見でないのなら100~200万円ほどの自己負担があると言われます。
これは数か月~数年の間でかかる費用ですが、これが年金生活中に起きた場合や、現役の時でも子供の教育費がかかる時期に起きることを考えると大きな負担になります。
日本の医療制度には高額療養費制度があり、自己負担は最大で月8万円ほど、そのような月が連続したとしてもさらに自己負担が小さくなるようになっています。
しかしこれは医療費だけに限ったものです。
がん治療は他の病気と比べ長期戦になりやすい病気です。
交通費や病院の差額ベッド代、雑費などを含めると、もっと大きな金銭負担となります。
がん保険と医療保険の違い
医療保険はあらゆる病気、さらに不慮の事故によるケガまで保障の範囲としています。
しかしがん保険はがんのみを保障の対象としています。
医療保険ももちろんがんを保障の範囲としています。
しかしがん治療は長期に渡りやすいため、通常の医療保険では保障期間や保険金の額などでやや物足りない可能性もあります。
がん保険はがんのみを保障の対象としていますので、がん以外の病気やケガは保障されません。
しかしがんの診断時や治療開始時には大きな保険金が支払われたり手厚い保障内容となっており、長い治療中は大変心強いパートナーになってくれます。
医療保険は入院・手術が保障の軸となりますが、がん保険は診断一時金など決まった保障の型がなく、商品ごとに様々な保障内容となっています。
過去にがんにかかったことがある場合、加入できない
がん保険は、過去にがんにかかったことがある方は加入できません。
がん保険の告知項目は、主に次のような内容です。
- 今まで悪性新生物または上皮内新生物にかかったことはあるか
- 最近3か月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたか
- 過去2年以内に健康診断や人間ドックで異常があったか
医療保険の場合、どのような重病であっても5年を経過していれば告知する必要はありません。
しかしがん保険の場合、がんの既往歴は年数問わず過去にかかったことがあるかどうかで判断されるのです。
これはがんが他の病気よりも再発しやすい特性をもっているためです。
過去にがんになったことがあるためがん保険に加入はできないが、どうしても何らかの保障が必要だという方は、通常の医療保険の加入を検討しましょう。
医療保険にもがん特約をつけることができますが、がん特約も付ける場合は上で挙げたがん保険の告知項目が追加されることになります。
よってがん特約をつけることはできませんので、通常の医療保険の保障のみとなります。
引受基準緩和型でもこのルールは同じですし、無選択型は既往歴がある病気は保障対象外です。
がん特約vsがん保険
医療保険の加入を考えた時、がん特約について考えたことのある方は多いと思います。
がん特約を考えだすと、別口にがん保険に加入した方が良い選択肢なのか考えます。
これについての答えですが、がんに対する自身の考え方によります。
がん保障を手厚くしたいなら、別口にがん保険に加入すべきです。
がん保障を付随的なものとし、重きを置かないのであれば、医療保険にがん特約をつけるべきです。
金額的に得なのはどちらか
どちらが金額的に”得”なのかという答えですが、保障と払込額は比例していますので、明確な回答はないのです。
医療保険にがん特約をつければ契約が大きくなるので払込額が割引される、ということはありません。
がん保険はがんという病気に特化しており守備範囲が狭いので元々保険料は安い傾向がある、ということもありません。
保障を付けたら付けた分、割引も割増もなく払込額は大きくなります。
全ての病気重視なら医療保険、がん重視ならがん保険
ただ医療保険にがん特約を付ける場合の特約は、がん保障の保障範囲が狭い傾向があります。
例えばがん診断時の一時金やがんでの入院日額など、保障金額が低い水準でしか指定できないケースがほぼ全ての商品で見られます。
フルオプションで特約をつけたとしても、割合としては、
がんを含む全ての病気の保障 7 : 3 がんの保障
となります。がんの保障はあくまでおまけで、主役は全ての病気に対する保障なのです。
なお、がん特約を付けなくても通常の医療保障でがんに対応することはもちろん可能です。
一方でがん保険は診断時点(治療開始前)での一時金や、抗がん剤、放射線など通院かもしれない治療法でも一時金がでたり、保障の範囲、金額など広い範囲をカバーしています。
しかし、がん以外の入院・通院はカバーしていないことが大部分でその保障範囲は、
がん以外の病気の保障 0~1 : 9~10 がんの保障
となります。
がん保険のがん以外の病気に対する保障内容は非常に薄いかそれ自体ついていないことが多いのです。
同じ保障はつけない
医療保険とがん保険の二つに加入する場合の注意点は、保障を被らせないことです。
医療保険のがん保障と、がん保険のがん保障と同じ内容があって被っている場合、それは余計な保険料を払っているということです(よくあるのが先進医療保障です)。
特約なら外す、基本保障でも外せることがあるので保険会社に訊ねてみましょう。
がん保険の選び方とは
生命保険や医療保険と異なり、がん保険は商品ごとに保障内容がばらばらです。
そのため商品ごとに比較が難しいのです。
理想は自身の欲しい保障内容が付いているがん保険を選ぶことですが、がん保険加入を検討している方のほとんどはがんになったことがないため、欲しい保障内容すらわからないという方も多いでしょう。
そこでがん保険選びのコツを一つ上げるとするなら、「診断一時金」のある商品を選ぶことです。
診断一時金は入院や手術などの治療開始と違い、がんの診断確定だけで給付金が支払われます。
そのためその後のあらゆる治療費に充てることができるのです。
診断一時金のあるがん保険かつ、少しでも保険料が安いがん保険、これをうまく選択したいところです。
第4次S攻略