コロナがなければ、今頃スーパー直前期だったんだな、、

 

 

 

 

なんてことは、これを書こうと思うまで忘れてた。

 

正直、対策が間に合っていなかった以上、「もっと時間があればできたのに、、」と思っていたことをやっていて、それでも結構崖っぷちと思っているからだ。

 

何が崖っぷちなのか。

 

それは、答案への表現だ。

 

司法試験の過去問は、サンプルから平成30年までは解き終わって、一通り検討した。

直近3年分以外は答案構成しかしてない。

 

すなわち、試験で必要な

 

時間内に

①解く(問題を線で処理する。)

②答案に書く(思考を表現する。)

 

のうち①を優先して徹底的にやった。

 

もし、②までやっていたら、②プロパーの問題(表現力)にも手を出さないといけない(出さないと書く意味ない)し、

①ができなければ、表現する思考が無く意味がないと思ったからだ。

 

少なくとも、予備はこれで受かった(まぐれの可能性が高いが)。

 

ただ、司法試験は、分量が多く、①ができても②を制限時間内でするのが結構難しい。

 

原因は大きく三つ(知識不足は除く)。

 

⑴ペンを動かす手の動きが遅い。

⑵思考をどう表現するかに迷いがあってペンが止まる。

⑶問題文の事実をふわっとしか捉えられていないから、いざ答案で当てはめるときにどう整理するか迷ってペンが止まる。

 

これらの原因を潰す必要があったが、延期前の日程でこれらを一定の方法論を持って解決している時間がなかった。

だから、延期にならなかったら、4月はとにかく書いて慣れてピークを本番に持っていくことしかできなかった。

つまり、「慣れ」という非科学的で言語化できないあやふやな対策しかできなかったのだ(⑴の対策にはなる)。

これでは、落ちたときに次に生かせない。

 

そこで、今は、②にウェートを移し、⑴筆力を鍛えつつ、⑵表現力を高める勉強にシフトした。なお、⑵答案での表現を意識すると、⑶事実を「特定」せざるを得ない。

ちなみに、⑵表現のイメージは、辰巳のぶんせき本のうち、短い論述で高評価を得ている答案を見て掴んだ。端的な文章表現、的確な事実の指摘は、本当に憧れる。きっと、思考もシンプルでクリアなんだろう。

 

具体的には、本気で時間を測って答案を書いた後、反省分析しながらこんな感じのを作っている。

 

1 甲が、本件土地にDのため抵当権を設定した行為1に業務上横領罪(刑法(以下略)253条)が成立しないか。【ポイントを押さえて行為を特定。後のあてはめとかぶらないように注意】

   なお、(業務上)横領罪と背任罪(247条)は、法条競合の関係にあるから、重い業務上横領罪から検討する。【忘れがち】

  ⑴ 本件土地は、A社所有の「他人の財物」である。【まず、客体を特定】

  ⑵ 甲は、代表社員として、A社において、本件土地を含む同社所有の不動産の処分・管理権を有していた。よって、甲は、本件土地につき、濫用のおそれのある支配力を有し、法律上「占有」していたといえる。【誰が、何を、どうした。民法(占有補助者にすぎない)との違い注意】

  ⑶ 甲は、A社代表社員という社会生活上の地位に基づき、A社から不動産の処分・管理権を与えられて、A社のために、反復継続して同社不動産を管理をしていた。よって、上記「占有」は、他人の物を占有保管する「業務上」の委託信任関係(遺失物等横領罪(254条)との区別のため必要)に基づくといえる。

【⑵⑶→三段にする意味はない気がするから、直接解釈結果に当てはめる。委託の趣旨(目的)に権限は関係ない。素直にシンプルに目的を書く。】

(以下略)

 

時間はかかるけど、単に書き散らかすよりも効果的なんじゃないかと思っている。

思考がよりスッキリして、①答案構成にも波及するからだ。

 

答練は、反省分析は鮮度が命であることから利用していない。だから、自分を客観視することを怠ってはならない。

 

ただ、これらに拘ってもいけないのは当然だ。柔軟に対策していく。

 

試験がいつになるかわからないけど、頑張っていきたい。