3.4.1 エラー推測(JSTQB Advanced Levelアナリスト)
- コードの設計および開発時に作り込まれた可能性のある潜在的なエラーを推測する
- エラーの結果として生じる欠陥を明らかにするために使用する最善の方法を決定する
- 潜在的な故障モードを識別するためのリスク分析時にも役立つ
【適用】
- 統合テスト、システムテスト
- すべてのテストレベルで使用できる
- 多くの場合、他の技法と組み合わせて使用する
- 既存のテストケースのスコープ拡大するのに役立つ
- 一般的な誤りやエラーをテストする場合にも効果的に使用できる
- チェックリストや欠陥分類法は、体系的・網羅的にチェック項目や典型的な欠陥や原因を整理したもの。これをベースにすれば、エラー推測のテストを追加しやすい（漏れや派生に気付きやすい）
- 追加したテストに相当するチェック項目や原因をフィードバックして、チェックリストや欠陥分類を洗練させておくことも期待される
【制限/注意事項】
- カバレッジを評価することは困難
- 能力と経験に応じて大きく異なる
- テスト対象のコードの種類に共通して作り込まれる欠陥の種類に精通している熟練のテスト担当者が使用する場合に最善となる
- 文書化しないことが多く、他の形式のテストに比べて再現性に劣っている
【カバレッジ】
- 分類法を使用すると、該当するデータ異常と欠陥の種類によりカバレッジを決定できる
- 分類法を使用しないと、経験と知識や利用可能な時間によりカバレッジが制限される
【検出できる欠陥の種類】
- ドメイン内の機能的な問題
- 境界値の取り扱い
- 変数の相互作用の問題
- エラー処理
- 推測した欠陥
以上。