3.2.8 ユーザストーリーテスト(JSTQB Advanced Levelアナリスト)
- アジャイル方法論では、要件はユーザストーリーの形式で記述される
- 1つのユーザストーリーは、1回のイテレーションの中で設計、開発、テスト、実証(デモンストレーション)までは行える小さなユニットを対象とする
- 実装すべき機能や非機能要件の記述と受け入れ基準を含んでいる
【適用】
- アジャイル、および類似のイテレーティブ/インクリメンタル開発の環境で使用する
- すべてのテストレベルで機能/非機能に関係なく、ユーザストーリーテストは実施できる
【制限/注意事項】
- ストーリーは機能のわずかな増分(インクリメント)であるので、実際には実現する一部をテストすることになる。そのため、ドライバおよびスタブの作成が必要となる
- この要件を満たすためには、プログラミング能力と、APIテストツールなどテストに役立つツールを使用する能力が必要である
【カバレッジ】
- 最小カバレッジは、指定した各受け入れ基準の達成を検証すること
【検出できる欠陥の種類】
- 指定した機能をソフトウェアが提供できないという機能面での欠陥
- 既存機能に関する新しいストーリーにより、機能の統合問題という欠陥
- ストーリーは個別に開発するので、性能、インターフェース、およびエラー処理の問題を検出することもある
- 新しいストーリーをテスト用にリリースした場合は常に、提供している個々の機能のテストと、統合テストの両方を実施することが重要
以上。