3.2.4 原因結果グラフ法(JSTQB Advanced Levelアナリスト)
- ユーザストーリーやフローチャートなど、プログラムの機能ロジックを記述するすべてのソースから生成できる
- プログラムの論理構造を視覚的に把握するのに役立ちデシジョンテーブルを作成するための基礎として使用する
【適用】
- デシジョンテーブルと同じ状況および、同じテストレベルに適用できる
- 統合テスト、システムテスト、受け入れテストのテストレベルで適用する
- 要件が以下で提供される場合、特に役立つ
- フローチャート
- ビジネスルールのテーブル形式
- 以下を示す
- 因果関係:結果を発生させる条件組み合わせ
- not:結果を除外する条件組み合わせ
- and:すべて真でないと結果発生しない複数の条件
- or:どれか1つでも真だとすると特定の結果が発生する複合条件
【制限/注意事項】
- 習得するのに多くの時間と労力を必要とする
- ツールによるサポートも必要
- 表記方法を理解する必要がある
【カバレッジ】
- 最小のカバレッジを達成するためには原因から結果につながるそれぞれの線をテストする
【検出できる欠陥の種類】
- デシジョンテーブルを使用して見つかるものと同じような組み合わせの欠陥を見つけることができる
- 予期しない結果をもたらす特定の条件の組み合わせに基づく不正な処理を含む
- デシジョンテーブル作成時に、仕様ドキュメントで以下発見することがある
- 欠落(特定の状況で実際に何が発生するかに関する情報が存在しない)
- 矛盾
- テストでも処理されない条件組み合わせ
- 適切に処理されない条件組み合わせ
- グラフを作成することにより、テストベースで必要な詳細度合いを定義できるので、テストベースが詳細化され、テストベースの品質が向上し、欠落している要件を識別できる
以上。