3.2.1 同値分割法(JSTQB Advanced Levelアナリスト)

  • 値の処理を効率的にテストする場合に必要なテストケースの数を少なくするために使用する
 
【値の処理】
  • 入力
  • 出力
  • 内部値
  • 時間関連(日時、年月日、時分秒、特定のイベントの前後)
 
値は、以下に分けることができる
  • 正常値(有効同値クラス)
  • 不正値(無効同値クラス)
    • 例)以下のエラーを確認したい場合は、不正値が2つ必要
      • 「入力がありません」
      • 「入力が不適切です」
 

【同値分割】

  • 整数の入力欄の同値分割
    • 整数値
    • 整数値以外
 
  • 整数以外の入力欄の同値分割
    • NULL(入力されない)
    • 文字列
    • 実数
 
  • 列挙型や論理型の同値分割(※メニューやラジオボタンの初期状態も要考慮)
    • 選択済み
    • 未選択
 
【適用】
  • すべてのテストレベルで適用できる
  • 基本的な機能が動作していることを素早く判断できるので、一般的に、新しいビルドまたはリリースをスモークテストする場合に使用される
  • 境界値分析と併用することが多い
 
【制限/注意事項】
  • 以下の場合、欠陥を見逃す可能性があるので要注意
    • 仮定が正しくなく、同値クラス内の値が正確に同じ方法で処理されない場合
  • 最適な分割点を決定するために、基となる処理を理解することが重要
 
【カバレッジ】
  • テストされた同値クラスの数 ÷ 識別された同値クラスの数
    • 例)「小学生の学年(1〜6年生)」の確認結果が以下の場合
    • カバレッジは66.6%(2÷3)で、実行結果に関係しない
      • 0・・・NG
      • 3・・・OK
      • 7・・・未確認
 
【検出できる欠陥タイプ】
  • 値の処理に関する機能的な欠陥
  
以上。