【ベントータ 5】沙羅双樹の花の色 | *Travel Note*

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クアラルンプールからの旅の記録。
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 皆さん、これ覚えていますか?大して意味も解らず覚えたこの平家物語の一部。

 平家物語

 [原文]
 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
 娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
 奢れるもの久しからず ただ春の夜の夢の如し
 たけき人もついに滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ


 [現代語訳]
 祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは常に変化し、同じところにとどまることはない
 という響きがある。娑羅双樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を表している。
 思い上がって得意になっている人も、その栄華は長くは続かない。それはちょうど、
 (覚めやすいと言われている)春の夜の夢のようである。勢いが盛んな者も最終的には
 滅んでしまう。まったくもって風の前にさらされて散って行く塵と同じである。
 (manapediaより


 皆さんは、この娑羅双樹の花の色と言われて、何色が思い浮かびますか?




 ルヌガンガの門をくぐり、メインハウスに向う階段脇には、この娑羅双樹の花が

 綺麗に咲いています。が、この娑羅双樹、日本では見た事がないですよね??

 何故、咲いてないはずの娑羅双樹の花が平家物語では出てくるのだろぅ??

 娑羅双樹でググってみると面白い事がわかりました。


娑羅双樹(しゃらさうじゅ)

 釈迦がインドのクシナガラの娑羅の林で入滅(=死去)したとき、その床(とこ)の四辺に
 はえていたという、娑羅樹の根から生じた一双ずつ八本の娑羅の木。釈迦の入滅を悲しみ、
 双樹の各一本ずつが枯れ、鶴(つる)のように白くなって釈迦の死の床を覆ったという。
 この世の無常を説くたとえに用いられる。「娑羅」はインド原産の木の名
 (Weblioの古語辞典より)





 ルヌガンガで見る事の出来る沙羅双樹の花の色は、白ではなく鮮やかな黄色とピンク色

 のお花です。タイやネパールなんかで見られる沙羅双樹もスリランカ同様こちらの鮮やかな

 花が沙羅双樹と呼ばれているのだそうです。




 では、日本で知られている沙羅双樹は、何なの?というと、ツバキ科のナツツバキが

 代用され、無常の象徴とされているのだそうです。↓インド原産の沙羅双樹は日本では

 育たなかった事から、こちらが、日本では娑羅双樹として認識されているのだそうです。



 
 イメージはWikipediaナツツバキよりお借りしました。



 本物の沙羅双樹はインド原産のものという事は、↓こちらが本物の沙羅双樹。ですね。

 日本では草津の水の森でしか見る事は出来ないのだそうです。





 
 イメージは草津市立みずの森の公園だよりよりお借りしました。
 

 という事は、平家物語に出てくる、沙羅双樹の花は??花の色は、どちらも白。

 日本では、ナツツバキの事と言っている為、こちらが平家物語に出てくる沙羅双樹??

 それともインド原産のものが、咲いていたのか??どっちを思い浮かべたらいいのぉ~!!!!

 と更に疑問に思うモンドでした。。。苦笑 が、やはり日本人としてイメージにしっくりくるのは

 ナツツバキですね。。。国によって宗教的に頭に浮かぶ同じ名前の花が違う花だという事を

 初めて知ったのでした。
 

 

 どなたか詳しい方いたら、教えて下さいseisei

 それでは、皆さん良い週末を~sei


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