今日は性的な事に触れる部分も含まれるので、
嫌悪しそうな方はスルーでお願いします。
ここまでの話は
「#1# 」、「#2# 」、「#3# 」、「#4# 」です。
イベントから戻ってシャワーを浴びたケイと私は部屋で二人きり。
ケイの「マチは朝まで戻らない。どうする?」という言葉に
動揺しまくる私。
今夜を逃したら二度とないかもしれない。
けどこれは寝取るってことやで?
マチを裏切ることやで?
頭の中でこれらの言葉がぐるぐる回った。
でもケイに触れたいという気持ちは抑えられそうにない。
「ケイは…ええの…?」
そこでケイから、ある条件を出された。
「私もあるもちゃんもお互いの気持ちは変わってない。
変わってないけど、別れちゃったから。
いい?エッチをしてるときに、絶対に『好き』って言っちゃだめ。
もし言ったらその時点で終わりだよ。」
「セフレみたいやんか。」
…と言ったときには、ケイが私に覆いかぶさり唇を奪われた。
「え…そんないきなりなん?」
「もうビチョビチョだよ…」
そう言うと私の手を取って自分のその場所に当てた。
おわっ!
普段なら導くはずの私がケイのペースで持っていかれそうになる。
何とか形勢逆転してケイの上にまたがる。
なかなか手を出せない。
唇を重ねながらゆっくりと身体を抱きしめてみる。
ケイのその場所に私の手が伸びる。
そこからもっと続くはずやった。
でも私は我慢できんようになってしまった。
そしてケイの耳元で言ってしまった。
「好き。」
ケイは「約束を破った。」と私の手をふりほどいた。
「もうだめだよ。今日はどうやったってイケないからね。
気持ちが入ったセックスはあるもちゃんとはできないから。」
しまった…と思う暇もなく、屈辱的な言葉を聞くことになる。
「どうする?あるもちゃんとはもうできないけど、
あるもちゃんは私がイクところを見たい?」
自分で自分のその場所に手を伸ばして自慰行為で
到達するところを私に見せようとする。
「もういい。やめてほしい。」
身体を重ねたのは一つになりたいからであって、
自慰行為を見せ付けられるのは痛すぎた。
ケイから離れてタバコを吸い、そのまま黙った。
重い空気のまま二人とも別々に寝た。
なんで好きやったら好きって言うたらあかんのやろう。
この夜のケイの言動は今も私には理解できない。
翌朝、何も知らないマチが帰ってきた。
ケイは私にあてつけるかのように目の前でマチに
ねっとりとキスをした。
ケイが不意に私に「身体中凝ったからマッサージして。」と言う。
昼の飛行機で帰る予定やったし、2丁目を案内してくれた事への
純粋なお礼の気持ちでケイの肩や脚を揉んだ。
マチが「ちょっとコンビニに行ってくる。」と外へ出た。
この時のケイも私も特に気にしてなかった。
でもしばらく経っても戻らない。
そろそろ飛行機に乗るために家を出んとあかん時間。
ケイがマチに電話する。
「あるもちゃんがもう帰る時間なんだけど今どこにいるの?」
その時、マチはコンビニなんかに行かずに喫茶店にいた。
ケイは血相を変えて家を飛び出した。
マチは昨日の夜の事までは気づいてなくても、目の前で
肩を揉まれているケイを見て気分を害して出て行ったのだ。
ケイに連れられてマチが戻って来たけど、どう言葉を
かけていいのかわからない。
ちょうど帰る時間やったし、そのまま出ようとした。
ケイが東京駅までは送ると言う。
3人で地下鉄に乗ったけど、ケイはマチの手をしっかり
握り、マチは子供みたいにケイにもたれてた。
送ると言ったのはこれを見せるためやったのか?
これを見て、この二人が別れられんのが何となく
わかったような気がした。
マチをうっとおしいと言いながらも、結局はケイも
それに依存してたんやと今では思う。
短い別れの挨拶、それが最後になった。
ケイとの夜の出来事は事あるごとに思い出して、
思い出すたびに顔を覆った。
それでもずっと好きで連絡を待った。
季節がいくつか巡って、どうしようもないと諦めがついた。
ケイのアドレスも電話番号も消した。
あれから5年近く経とうとしてる。
まだあそこに住んでるんやろうか。
彼女と続いてるんやろうか。
ケイの住んでいた地名を見たり聞いたりすると
ちょっと胸が痛くなる。
あの時、あなたが倒れて彼女と不仲だったとき、
私が強引にあなたを迎えに行って連れて来てたら?
今でもたまに考えることがあるよ。
私、あの頃のケイの年を追い越したんやで。
あなたと同じ銘柄にした(しばらくやったけど)タバコも、
今の彼女と一緒になって完全にやめたよ。
もう声も忘れてしまったけど。
あれからどうしていますか?