夕方、無事に両親共に帰宅した。
なぎと「農産物直売市場」みたいなとこに行って、
なぎにお土産に持たせる玉子とか果物とか買ったの。
でね、今日の玉子はいつもより小さめのやつがかごにいっぱい入ってたの。
「初産」(だったと思う…)との表示。
なぎは、「これなあに?」と。
「今年、初めて玉子を産んだ鶏のを集めてるんやよ。」
「人間でもそうやけど、初乳とか、初めてのやつって成分がいいんじゃないの?」
…と思いつくまま勝手に答えといた。
なぎはそれと、一パック250円の巨峰を選んで…
(今はぶどうの季節なのね。私の住むとこは果物の産地としては有数らしい)
「それだけでいいの?」
「充分、充分。」 なぎは贅沢を言わない。そこがまたいい!
ほんとはいちじくも買ってあげたかったんだけど、行ったのが昼過ぎだった
から、山を越えて買いに来る都会の人達?にほとんど買われてて、
傷んだのしかなかったから諦めたの。
帰りの車の中で…
なぎは玉子を見てはニヤニヤしてた。
「何?初産って言葉に反応してるの!?」
「うん…だって、なんか…処女を無くしたみたいでドキドキしない?」って。
あんた、その発想、なんかいやらしいよ!
ほんで帰ってから、少し休んで夕食の準備。
私が作るものだからしれてるよ。
茄子、いんげん、ベーコン、おくら等の夏野菜のトマト煮。
多分、かっこいい言葉なら「ラタトゥイユ」とか言うんだっけ?
私のはほんとに「トマト味のごった煮」
それと、ササミを観音開きにした上に、梅とシソの葉をたたいたのを
塗って、その上からパン粉を付けて、フライパンで焼いたもの。
(オリーブオイルがあればよしだったけど、なかったからサラダ油で)
父母のおみやげの「まぐろのカマ焼き」
白いご飯。
まあ、ほんとにたいしたことのないお惣菜。
でもなぎは喜んで食べてくれた。
なぎは薄味というか、素材そのものの味が好きだから、「ごった煮」も
ちょっとしか味付けしなかったのね。それでも充分野菜から甘味もあったし。
ササミも梅の塩分とシソの風味だけ。
「あるもちゃんが作ってくれただけで、ほんとにおいしい。」って
普段はあまりおかわりをしないなぎが、「ごった煮」のおかわりをしてくれた。
食事が終わって、部屋でコーヒーを飲みながら色々話してたの。
私のこれからの仕事のこととか…。
8月はお盆休みあったりとか、7月末に受けた会社の印象が悪くて、
出鼻をくじかれた感があって、ほとんど休止状態で。
「あさって、火曜がうちの会社の月末締めで、それを越えたら少し
暇になるから、またぼちぼち探すよ…。」
「焦らないで、あるもちゃんならちゃんと考えてできるよ。」
あ~あ、自分のことなんだからしっかりしないとね。
でも、なぎが帰ったら、急に心細くなっちゃった…。
なぎはいつも私のことだけ見ててくれるから。