過日の報告です。
80歳の飼い主さんが、介護施設に入るということで、ご本人とご親族から相談がありました。
引取待ちの順番待ちの猫がいる中、施設への入居期限が迫っており、急遽、受け入れることになりました。
(※犬猫の引取は基本、有料です。詳細はお問い合わせください)
 
 

キジトラ♂カン 申告15歳 3.2キロ(痩せています)

下唇のところに小豆大の腫瘤(イボ?)があります。
悪いモノではなさそうですが、気になります。
 

 

三毛♀ピッキー 申告13歳 4.6キロ

 

ピッキーは、来て数日は食べなかったので、皮下輸液と少量の給餌をしていました。

5~6日経過して、やっと自分で食べるようになって一安心。

なんですが、、、 乳腺腫瘍があることがわかりました。

 

左鼠径部近くの乳腺腫瘍が一番大きいのですが、他にも両側に2~3個ずつ、確認できます。

 

 

猫の乳腺腫瘍は80%が悪性と言われています。

レントゲン検査では、肺転移は確認できませんでした。

 

 

左わき腹に、脂肪腫と思われる大きな膨らみがあります。

乳腺腫瘍切除の手術の際に、取るかどうか、検討します。

 

 

飼い主さんからいただいた過去の診療明細。

6年半前に、乳腺腫瘍の部分切除の手術を受けていました。

同時に避妊手術(この時、7歳)、子宮蓄膿症と書かれています。

お腹、痛かったね。

 

 

乳腺腫瘍の病理検査結果は無かったのでわかりませんが、

今まで大きな問題がなく生きてこれたのは、この当時は悪性ではなかったのだろうと思います。

特に猫の場合は乳腺腫瘍は悪性度が高いので、

通常は乳腺片側全部の摘出手術をするそうですが、

部分切除であったため、また腫瘍ができたんですね。

 

高齢ですし、手術は迷いましたが、

今後、自壊するとケアが大変なので、生活のクオリティをあげるためもあり、

乳腺腫瘍の切除、かつ乳腺の摘出手術を行うことになりました。

12月4日、まずは大きな乳腺腫瘍がある左側の乳腺を腫瘍とともに摘出することになりました。

その後の経過をみて、もう片方の手術も検討します。

 

 

カンくんは人懐こいマイペース男子。

ピッキーちゃんは、臆病で、慣れるまで少し時間がかかる女子。

特に2頭が仲良しでも仲悪いでもありません。

今は食事管理も必要ですので、別々のケージに入れています。

ご縁は遠いでしょうが、あと2~3年をみていただける方があれば幸せです。

奇跡のご縁を願って、大切にお世話しています。

 

 

来月は半年ぶりにファミリーサポート基金で年末の医療費を募集予定です。

引取相談もひっきりなしにあり出来る限りの対応をしております。

応援、どうぞよろしくお願いします。

 

 

1頭のご縁が決まれば、次の1頭を引き出せます。

どうかご縁がありますように。

 

 

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