やっとこの日が来たことに胸を撫で下ろしています。
近年、関わった案件では最大級でした。
昨年9月下旬に、この家庭の多頭飼育の状況を知ることになりました。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
YouTubeの配信系で、この家の様子がアップされていたのです。
身内の方のお話では、100頭くらい、ということでしたが・・・
その後、家庭訪問して、
家族からのヒアリングと、室内の様子で、
ざっと200頭はいるだろうと思われました。
当初は話し合いで放棄が進まないかと画策しておりました。
当時、協働団体・「いぬ助け」さんと一緒に訪問して、合計36頭を引取りしましたが・・・。
その後、スムーズに放棄の話し合いが進まず、
このままでは解決しないと思い、千葉県、保健所、警察、センター等
関わる行政すべてに相談、要望書を団体連名で提出、
地域住民へのヒアリングと苦情の取りまとめ、
議員さんを伴い陳情、あらゆる手で全頭放棄に向けて準備を進めておりました。
行政対応は、ＣＡＣＩの金子代表にすいぶんとご尽力いただいて、
ようやく、警察が動き、動物愛護法違反で捜査が入り、
昨夜遅くに199頭がセンター収容されました。
そして今朝、飼い主が収容された犬たちの全頭放棄を了承したとセンターから連絡をいただきました。
10年前から問題になっていた現場だそうです。
行政からは、飼い主が放棄しないと手出しできないと何度も言われました。
飼い主から勝手に犬を取り上げることは出来ないと。
騒音や臭いで、近隣住民から保健所や警察への苦情は何度も入っていたそうです。
汚れた部屋、毛玉とウンチ玉がついた体、犬同士のケンカで傷を負うこともあり、犬たちは幸せではありません。
こんな状況でも何も出来ないなら、何のための動物愛護法なのか。
YouTubeを見た多くの人から、市役所、保健所、警察、センターへと、
これは問題ではないかと。たくさんの声が届けられました。
内情を知っているだけに、もどかしかった。
この日が来るまで、水面下で状況を見守るしかない。
やっと劣悪な環境下から解放された犬たち。
犬の多くは、シーズーやマルチーズのmix系です。
みんなウンチ玉をぶら下げて、被毛も汚れています。
220頭の犬たちのうち、199頭はセンター収容されましたが、残り21頭。
まだ飼い主の手元にいます。
これから、その子たちの不妊手術や、追加の放棄への説得も課題です。
飼い主さんは納得いかないこともたくさんあるかもしれませんが、
どうか日常を取り戻して、少数頭の犬たちと穏やかな生活を送っていただきたいと切に願っています。
千葉センター本所
大部屋にオス。この部屋には50～60頭くらいか。
個別犬舎のオス、この部屋には10頭くらい。
以前、プールと呼んでいたこの部屋には、メス30～40頭。
部屋に入りきらず、最後に到着した犬たちは、外のドッグランに。
メス20頭くらい
オス10～15頭くらい
この他に子犬部屋にも、子犬や証拠保管用の犬がいて、全部で20頭くらい。
うち生後1～2ヶ月の子犬も全部で12頭いました。
本日、千葉センター登録団体が引取スタートしましたので、
既に100頭近くは、センターを出ていると思います。
アルマでは18頭を引き取りました。
引取りの報告は明日以降、順次、掲載します。
小型犬の多頭飼育放棄なので、収束は早いと思いますが、
一日も早く、清潔な環境とトリミング、そして不妊手術等の医療処置が必要です。
怖がりの子もいますので、譲渡に向けては慎重に扱っていかねばなりません。
小型犬の引取り保護から譲渡まで、
信頼してお任せできる団体・ボランティアさんいらっしゃいましたら、
お力をお貸しいただけますと幸いです。
移動の関係から関東圏内に限らせていただきますが、
よろしくお願い致します。
書きたいことはたくさんあるのですが、
また追って。
継続治療が必要な子も何頭かいます。
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