4月26日、1本の相談の電話が入りました。
茨城県内の某所で、ご飯も貰えずに日に日に痩せて衰弱していく犬がいるとのこと。
この相談者が近所に越してきた際は、まだ怒鳴りながらでも飼い主がご飯をあげていたそうですが、
その後、ご飯がもらえる回数がどんどん減って、最近は、ほとんどご飯ももらえていない。
今朝は横たわって動かないとのことでした。
サビてカラカラに乾いた水入れ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210429/17/alma-soulmate/bb/6e/j/o0774103314933942712.jpg?caw=800)
朽ちて半壊した犬小屋。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210429/17/alma-soulmate/d9/be/j/o0947071014933942716.jpg?caw=800)
見かねて3回ほど、オヤツをあげてしまった。
それを遠くから飼い主に見られてしまったので、もうあげられない。
この子に会うと期待する目で見られるのが辛い。
この子を助けてもらえませんか? というお話でした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210429/17/alma-soulmate/13/cd/j/o1080060714933942725.jpg?caw=800)
おなかが空いているのか、よく草を食べていたそうです。
茨城センターの指導課にすぐに連絡をしました。
飼育状況の改善を指導してほしいとお願いしました。
同じ市内に住むアルマ出身の犬の里親様にも連絡しました。
このままだと、この連休の間に亡くなるかもしれないし。
まして、今年の夏を越せるのかどうか。
時間があれば見に行ってほしいとお願いしました。
どうして飼い主は、この子にご飯をあげないのか。
ただただ、お腹を空かせて待つだけの日々。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210429/17/alma-soulmate/d1/cc/j/o0866088114933942730.jpg?caw=800)
見守りをお願いした里親様が、わずかな水とフードをこの子に運んでくださいました。
その後、茨城センターが訪問してくださって飼い主不在で手紙を入れてくださった翌日、
フードボウルいっぱいのご飯と、水がおかれていたそうです。
ご飯は一度に食べきれなくて、夕方には、まだ残っていたようです。
その翌日、今日は雨でフードはグシャグシャになり、こぼれていました。
それでも、このフードをついばんでいた。
次はいつ貰えるのか、わかりません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210429/17/alma-soulmate/88/aa/j/o0890066814933942735.jpg?caw=800)
私はこの子のことがどうしても気になって、心配で・・・
昨日、常総市のボランティアSさんに相談しました。
そうしたら一つ返事に見に行くと言ってくださって、昨日の今日です。
昼前に現地に赴き、飼い主と話をして、飼育放棄書にサインをもらって・・・
助けてくださいました。
ボランティアSさんが、飼い主と話をしてくださって聞いた内容。
飼い主の話は、ウソかホントか、
子犬の時に知り合いから預かってくれと言われて預かったが、その後、引取りに来ない。
小さい頃は可愛かったが、大きくなってきて、自分たちの子供の世話に追われて時間もなかった。
飼いたくないが、仕方なく飼っていた。
今後、キチンと飼う、世話をする気はない。
センターというところが引き取ってくれるなら、そうして欲しい。
犬は要らない。
何度か首輪を外して捨てようとしたけれど、自分たちが捨てたとわかると困るのでやめた。
ざっとこんな感じのお話だったようです。
飼いたくないから、もう餌をやらない?
餓死して死んでも仕方ないと思っていた?
骨と皮になって痩せこけていくこの子を見て、何とも思わなかったのか?
ブカブカで抜けそうな首輪でも、この子は逃げなかった。
ずっとずっとずっとご飯を待っていたんです。
切ないほどに、ご飯をくれた人を覚えていて、どんなに辛い目にあっても従順な犬たち。
Sさんご夫妻が、放棄書とともに、アルマ東京ティアハイムまで運んできてくださいました。
遠路、ありがとうございました。
この子が生きてきたであろう5年間があるとすれば、
いったい何日、ご飯を食べられていたのだろうか・・・。
いつも遠くを見つめ、地面を見つめ、空のフードボウルを見つめて、そして諦める。
犬小屋の底も朽ちて、寝床もない。
雨や風にさらされて身をひそめる。
動物虐待、ネグレクト飼育について、
動物愛護法の法律はあっても、
実際には簡単に犬猫を取り上げたりレスキューに入ることは出来ない。
いつもいつも悔しい悲しい思いをする。
書きたりないほどの思いをいつも抱えています。
今回、迅速に対応してくださった茨城センター指導課のM様、
里親のM様、
常総市のボランティアS様、
そして、この子のことを相談してくださった近隣のAさん、
本当にありがとうございました。
誰かが気がついて声をあげてくださらなかったら、朽ち果てていた命。
これから健康面のケアをして、幸せのご縁を探していきますね。
どうか幸ちゃんの幸せを応援してください。
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