小さな小さなトキちゃん
100グラム超えた~とブログアップした日の夕方、急に様子がおかしくなりました。
ミルクを飲まない、身体に力が入らない・・・。
すぐに病院に電話して、緊急で診ていただきました。
先生もこんな小さな子に治療をすることも出来ないと・・・。
エコーで脳内を診ていただいたら、正確ではありませんが、側脳室は通常よりも狭いくらいなので(要は水頭症ではないのかも)、脳が腫れているのではないかと・・・。
低酸素状態で生まれた子が脳炎になることがあるそうです。
実は私はわかっていました・・・。
起きている時に小刻みに頭を振ることや、たまに硬直すること。
脳に何か問題があるのだろうと・・・。
でも、もう少し成長してくれれば、何か効く薬があるかもしれないと・・。
そんな淡い願いで、トキちゃんを育てていたのです。
言葉にすれば、全て現実となって、小さな命が消えてしまいそうでした。
出来ることは、ほんの微量の抗生剤を数滴。
あとはとにかく保温して・・・。
11月18日、まだこの世に出てくるには早いけれども、生まれざるをえなかったトキちゃん。
お母さんチワワの大きなソケイヘルニアの中は、脱落した子宮でした。
体重55グラム。まるで胎児のよう・・・。
生きるのかどうかもわからない。
お母さんチワワのオッパイは出ない。
毎日、数グラムの成長でも嬉しかった。
このころには70グラムを越えました。
おなかいっぱいの寝顔。
日に一度は起こる痙攣のような手を硬直させる症状。頭部の小刻みな揺れ。
その時は発作が収まるまで何度も待って、授乳に20~30分かかりました。
目がうっすらと開いてきた。
小さな爪。
大きくなったらどんな子になるのだろう。
やっと犬らしくなってきて・・・。
12月7日、旅立ってしまいました。
たった生後20日の短い生涯でした。
可愛くて悲しくて・・・
しばらくロスの状態で、トキちゃんの話を誰かにすることもためらわれました。
病院に行った日の夜中にトキちゃんは亡くなりました。
その日は、茨城センターへ。
その翌日は、長崎多頭飼育崩壊のチワワたちを迎えに羽田空港へ。
忙しく動いているほうがいい。
12月9日 回向院へ。
まだ生きているみたいに愛らしいトキちゃん。
もう少し傍にいて欲しかったけれど、お別れしなければなりません。
トキちゃん。
もう少し大きくなったら・・・の願いは叶わなかったけれど、頑張って生きた20日間は、神様がくれた大事な20日間の贈り物だったのかもしれないね。
未だにトキちゃんの面影を追っています。
でも、そろそろ私も立ち直って、ちゃんと前を向いてまた頑張らねばなりません。
育てる、ということは、また違った気持ちが生まれます。
私の手の中に、この子の運命がかかっていると思うと、その重圧と、育つことの喜びと、いろんな思いが入り混じります。
トキちゃんを見守って応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました。
子育てのための時間に協力してくださったスタッフの皆様もありがとうございました。
でもまだ悲しいのです。
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引き続き、応援よろしくお願いいたします。
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