5月11日、静岡県・小山町多頭飼育現場から引き取った中型MIX♂グッチ

2ヵ月近く、協力病院にて預かっていただいていましたが、ようやく、ティアハイムでの保護/お世話の目途がたち、7月2日、病院から移動しました。

グッチ 

グッチ、お待たせ。
時間かかってごめんね。

グッチ 

引取後、去勢等の医療措置も済ませて、健康上も問題ありません。
ただ、とってもビビリさんで、人間との触れ合い、暮らしに慣れていませんので、病院でも、ゲージの掃除のための移動(別のゲージに移し替える)だけでも、排泄物を撒き散らしてしまうほどの怖がりようです。

カラーをつけているのは、お世話する看護師さんたちが、グッチがパニックになった時に咬まれないようにの安全対策です。
まだ、しばらく可哀想ですが、カラーをつけたまま移動。


ティアハイムに到着して、まずはシャンプー。
全て慣れないことですから、怖がって逃げようとしてバタバタしましたが、時間をかけてなだめながら洗いました。
ばろんさんと二人がかり。

シャンプーの様子は、ブログ「ティアハイムの天使たち」で紹介しています。
ティアハイムの天使たち(ボランティアスタッフブログ)

最後はスポンジを使ってお顔も洗えて、キレイさっぱり。
ドライヤーも頑張りましたよ。
意外になんとかなるものです。

グッチ 

グッチは、パニックになって怖がりますが、攻撃的なところはありません。
病院生活は、グッチにとって可哀想な時間でもありましたが、人に慣れるという点では、少し前進したかも知れません。ほんの少しだけ。

手からオヤツも食べますし、夜ご飯もちゃんと食べました。
今朝、ゲージのお掃除の時も、バタバタしながらでも、逃げ込むようにゲージに戻っていきまますが、ちょうど、茨城センター引取の子犬たちと同じ空間ですから、他の犬たち人との関わりを見て、「人って大丈夫」って思ってくれたらいいなと期待しています。

でも、時間がかかるであろうことは覚悟で、これから数ヶ月~半年、一年かけて、少しずつ出来ること、大丈夫なことを増やしていくつもりです。

グッチと一緒に引き取った、中型MIX♀千ちゃんも元気です。
まだ、病院ですが、受入準備が出来たら、ティアハイムに移動します。

本当なら、どこか預かり家庭で、もっと密にお世話いただける環境の方が、早く慣れるかも知れません。
でも、まだまだ、人との関わりでどう動くのか、脱走・逃走などの安全管理の面で心配もありますので、しばらくはティアハイムで大事にお世話したいと思います。

千ちゃんのことも近日に記事にしたいと思います。


GO保護犬GO様のブログにて
現場に残っている12頭について、静岡県が一般に譲渡するというアプローチを取ってくださることになったそうです

念願成就! 小山町多頭飼育現場の犬12頭、静岡県が飼育希望者を募集します

今までGO様はじめ、飼い主様、現場のボランティアの皆様が、踏ん張って踏ん張って・・・この子たちの命を繋いできたこと
やっと遠くに現場の終わり、そして幸せが見えてきたような気がします。

1頭の犬を保護する、里親になるということは、並大抵のことではありません。
ましてや、家庭生活を知らない子たちです。
でも時間をかければ、必ずいつか慣れてくれるものだと思っています。
最後の1頭まで、見守りたいと思います。