先週、茨城県動物指導センターへの団体登録が完了しました。
アルマの新しいチャレンジとして、新たな2つのセンター(横浜市と茨城県)への登録。
私たちに出来ることを・・・との思いです。


茨城県動物指導センターは、近年、犬猫の殺処分数が全国ワースト1
その要因としては、未だ放し飼いや、不妊手術をしていない飼い犬も多いことから、自由交配による野良犬も多く、センター収容されるMIX犬、MIXの子犬があとを絶ちません。

■平成23年度の環境省発表データ

<茨城県>
犬の殺処分数 3,227頭(うち幼齢個体 1,360頭)
猫の殺処分数 2,644頭(うち幼齢個体 2,342頭)

合計       5,871頭


●全国の殺処分数(平成23年度)

1位 茨城県  5,871頭(犬3,227頭、猫2,644頭)
2位 沖縄県  5,728頭(犬2,190頭 猫3,538頭)
3位 広島県  5,248頭(犬1,745頭 猫3,503頭)
4位 兵庫県  4,700頭(犬 998頭 猫3,702頭)
5位 千葉県  4,667頭(犬1,130頭 猫3,537頭) (+千葉市 犬猫147頭)
6位 愛媛県  4,548頭(犬1.270頭 猫3,278頭)
7位 熊本県  4,523頭(犬2,390頭 猫2,133頭)
8位 福岡県  4,504頭(犬1,431頭 猫3,073頭)
9位 山口県  4,149頭(犬1,513頭 猫2,636頭)
10位 三重県 3,651頭(犬 783頭 猫2,868頭)

私たちが登録している他センターは

東京都 2,139頭(犬234頭 猫1,905頭)
埼玉県 3,233頭(犬1,139頭 猫2,094頭)
さいたま市 782頭(犬101頭 猫681頭)
横浜市 1,168頭(犬55頭 猫1,134頭)

どのセンターでも、幼齢個体の割合が、
犬 40~50%
猫 80~90%

※東京都はMIX子犬収容が皆無に等しく、犬234頭は成犬の処分数
 これは野良犬と言われる犬がほとんどいない、
 まれにMIX子犬が収容されても年間数頭でほぼ譲渡されるため

殺処分数を減らすためには、不妊手術(避妊去勢)の徹底
これしかありません。

あくまでセンターや保健所に収容/持込された犬猫の数であって、入ってこない犬猫はカウントされませんから、もっと多くの犬猫が命を落としていることでしょう。


猫は多くのボランティアさんが、TNR活動( Trap-Neuter-Return )と言われている地域猫活動を展開されていて、これ以上、不幸にして生まれる子たちが増えないように日々奔走しておられます。
これは、野良猫を捕獲して、不妊手術を行い、元の場所に戻して、地域猫として生涯を全うできるように、また猫が増えないように、猫たちの命だけではなく、人間の暮らしを守るためにも行われている活動です。

私はもともと、猫の保護がボランティアを始めるきっかけとなったのですが、猫のTNR活動は大きな必要性を感じています。
現在は、センター引取が活動の主体ではありますが、TNR活動に何か貢献できることをずっと考えています。
TNR活動を受け入れる動物病院の開設もその一つですが、センターや保健所に収容される前の段階で食い止める。
これは、多くのMIX犬たちが収容されていることにも共通します。

茨城県動物指導センターの現状は、多くの県民に知っていただかないといけないことですし、犬猫を飼う、ということへの責任と適正飼育の意識を持っていただけるよう、そして、良い飼い主を増やすためにも、これから出来ることを考えていきたいと思っています。

茨城センターからは、主として、MIX子犬の引取を検討しています。
余力があれば、中型MIXの成犬も。
でも、中型MIXの成犬は、捕獲されて収容される子が本当に多くて、人に慣れていない子も多い・・・

ティアハイムに収容できる犬猫の数は限られていますので、一度に多くの子を受けれることは出来ませんが、MIX子犬の譲渡を通して、MIX犬に理解がある良い飼い主さんが増えることを目標にしています。

あんず 
突然ですが・・・  あたし、トライアルが決まったの~!   Byあんず

MIX子犬♀あんずは、埼玉センターからの引取でしたが、MIX子犬は平均2ヵ月くらいでご縁が決まってきた実績が、この半年間のティアハイム運営で出来てきました。


先日、静岡県・小山町多頭飼育現場からMIX成犬2頭を引取しましたが、今回、茨城県動物指導センターに登録するにあたって、これまでの10年の活動で、小型犬の純血種の引取が主体だった活動から、全国で一番MIX犬の殺処分が多いことをもっと真剣に考えていく活動も行うべきだと思いました。

様々な住宅事情もあり、中型犬クラスを飼えないご家庭もあるかも知れませんが、ティアハイムの一時飼養機能を生かして、関心を持っていただけるように頑張ります。