ZERO.blog -299ページ目

山寨機

中国の低価格路線にも限界がありそうだという話。

中国ではいわゆるネットブックを「山寨(さんさい)本」と言いますが、深セン市では最近、山寨本から撤退する企業が相次いでいるとか。

携帯電話に比べて大きな利益を生み出せなかったことや、技術的な問題などが背景にあるようだ。

山寨本生産が中国で盛んになった背景には、「山寨機」と呼ばれる低額で高機能のノーブランド携帯電話が大ヒットしたことがあります。山寨機は1台当たりの利益が500元(約7,000円)近くあったようです。携帯電話とノートパソコン(PC)の中間ともいえるネットブック市場が急拡大したことで、これらの企業が積極的にネットブックの生産に着手しました。

しかし、ネットブックの価格で約1,800元ですが、部品だけで1,300~1,400元かかるとされています。メーカーの利益は1台100~200元程度、販売店に至ってはわずか数十元程度ということです。一方で、生産設備やアフターサービスへの初期投資額はは携帯電話より大規模に必要です。つまり、初期投資がかさむ割りに利益率は低いのがネットブックの特徴なのです。

山寨機がに安価に出来たのには、実は標準基板が普及したことがありました。この標準基板さえ手に入れれば、基本機能を持った携帯電話が作れるのです。しかもこの標準基板は安価、大量に流通しました。それが大流行している背景にあります。一方で、ネットブックはそのような標準基板は今のところなく、一点一様に部品を購入して組み合わせるしかありません。これがコスト構造の違いになります。

中国は、擦り合わせではなく組み合わせの方が得意と言われます。しかし、実は組み合わせですら高コストになる仕組みの中で低価格競争をしているのです。そこに真正面から挑んでも勝てる機がしませんが、一つ違いが必要となる分野には、まだまだ勝機が潜んでいるように思います。