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中国のレアアース

中国の工業・信息化部が、希少土類産業の「2009~2015年稀土工業発展計画」改訂版をまとめましたそうです。問題化している生産過剰の抑制ほか、輸出割り当てを2015年までに年3万5,000トン以下とすることなどが特徴で、中央主導でレアアースの採掘、加工、輸出に対する管理を大幅に強化、稀少資源の流出に歯止めをかけるのが狙いとみられます。

中国のレアアースの主要採掘地は内モンゴル自治区、江西省、広東省、広西チワン族自治区、四川省など多地域にわたります。これは中国の地方自治の特徴の一つでもあるのですが、対応は各地方で行われ統一した管理はされていなかったのが現状です。中央と地方の成長感格差が背景にあって、地方は地方の成長を促進することだけで評価されてきたのですが、それを中国全体で再統治しなおすということでしょう。実際工信部主導で監督管理を強化することが改めて打ち出されています。

また乱開発の回避などを目的に、年間の採掘量を13万~15万トン、分離・精製量を12万~15万トンにそれぞれ設定。また輸出割り当てを年3万5,000トン以内に抑えるとしたほか、輸出製品の管理を細分化、ジスプロシウム、テルビウム、ツリウム、イットリウムなどの希少金属の輸出を厳格に禁じると明記した事も特徴でしょう。

また今後6年にわたり新たな採掘を禁じるとしたほか、これまで省単位での認可が可能とされていた分離・精製企業の設立についても、工信部の認可を必須とするなど基準を引き上げ。またレアアースの加工・応用プロジェクトの実施を奨励する一方で、規模が1億元(約14億万円)以上のプロジェクトについては工信部の批准が必要とした。

あわせて既存の関連企業に対しても、設備や環境保護、管理水準の3方面を調査、立ち後れている企業の淘汰を積極的に進めると明記。業界全体の構造改革も進めていくとしている。

レアアースの抽出には硫酸が使われますが、中国ではその廃液が処理されずに垂れ流しにされている、もっとひどいところだと鉱山に硫酸をかけているところさえあります。乱開発の回避は環境保護にもつながります。レアアースと言うと資源確保が話題になることが多いですが、一方では環境保護のための技術供与も必要です。今後はその認識を広め、そこを接点に日本の立ち位置を強めることが重要でしょう。