プリウスとLED電球 | ZERO.blog

プリウスとLED電球

今朝の日経新聞の一面トップ記事が

「プリウス日米でリコール」

で、その下の記事が

「LED電球 生産能力四倍
  パナソニック 海外に全面移管」

と並んでいるのですが、この二つの記事を繋げると深刻な問題が出てきます。

まず、ハイブリット車という、日本得意のすり合わせ技術の集大成の代表的な成功例と思われていたもので品質トラブルが起こったという事。今までというか二十世紀後半、高い技術と品質は利益を生むと信じて進んできた日本メーカーですが、技術も品質も課題を抱えるようになったということ。

LED電球ですが、家庭の省エネの代表選手のひとつとなりえますが、まだ価格が高い。今後低価格化されると普及するはずですが。

つまり、これからの商品なのです。にもかかわらずその生産が海外に移管される。日本で作るものは何が残るのか、ということです。残らないかもしれない。メーカーに関して言えば日本に残るのは研究開発だけで、立ち上げ、量産はすべて海外という事例も増えてきていますが、今後その傾向は更に強まるのでしょう

この二記事のメーカーは共に日本を代表する大手メーカーに入ります。

その一社の技術と品質には疑問符がついた、これは今に始まった事ではありませんが、見事なまでに顕在化した。こういう痙攣のようなショックは、意外と尾を引くものです。

生産拠点の海外移管はもう流れとしては止められない。使う場所で作るほうが効率が良いですから。日本では国内で消費する程度のボリュームしか残らないとなると、相当の製造業、特に製造現場の縮小は避けられない。

一方で、サービス業への転換とか技術立国とか、政治家が口で言うほどシンプルな道のりではないですよ。そもそもそれに適した人材は、私の見るところ相当少ないか、人材が偏在している。そしてそういう人材は教育で増えるものではなく、社会環境で増えるものです。極論言えば、単純労働者をどう頭脳労働者にシフトさせるか。これは教育で解決する問題ではない。

まあ、朝からいろいろと考えさせられる記事でありました。