1500億円と1/100 | ZERO.blog

1500億円と1/100

トヨタが1500億円の赤字ですか。前回の1兆円下方修正時も、想定為替レートは1US$100円だったので、さらに下方修正はあると思っていました。社長も辞任、後継が豊田家と言うのが、そこ以外に求心力のないトヨタらしい人選と言うところでしょうか。


今回の赤字は直接的には外部環境が原因です。実態のない金融危機が、実体のある製造業に影響を及ぼしてきている。


しかし、トヨタに関しては別の理由もあたっと思います。最近のトヨタには慢心とも受け止められる対応が多くなってきた。例えば、ハイブリット車だけ値上げする、安価に普及すべき小型車を高値で販売する、利益の中心が大型の高級車にシフトして来ている。


それらを、トヨタの強みを発揮した戦略と胸を張っていたところが慢心です。良い車を安く販売し普及させ、その対価として利益を上げる。それが本来のトヨタでしょう。今のトヨタはそうではなくなってしまっている。さらに加えれば、トヨタで働く人々の態度に関して、いわゆる横柄な態度と言う評判を聞くことが増えた。


いずれ嵐は去ります。その時にどこが日を浴びるのか。今のトヨタはその日を浴びる事はできないと私は思っていました。しかし、これを機に大きく変わる可能性がある。カイゼンの元祖ですからね。



今日の朝日新聞朝刊に、世界の株価に関して興味深い記事。


ドル建てで世界中で比較してみると、08年年初からの日本の株価下落率は34.5%で、世界中でモロッコに次いで二番目に小さいそうです。


金融危機の震源地アメリカは39.6%。よくニュースでは、震源地であるアメリカ以上に日本が落ちるのはなぜかと言われるが、世界の視点からは被害は小さい方だということです。それにもかかわらず国内での影響が大きいのは、円高が大きい。円も1US$125円から88円まで約約40%上昇している。34.5%の下落率と掛け合わせれば約60%。


何しろ、同様のアイスランドの株価下落率は99.37%です。年始に100万円持っていたら、今は300円にしかならない。ロシアで71.3%、インドが68%、中国で57.8%、ブラジル57.5%。今年前半までは今後の世界を牽引するとまで言われた国々がこの状況です。発射台が低い割に期待値が高かったとはいえ、その反動は相当大きい。


世界の国々の半数以上が半額以上に株価が下落している。


我々は普段の生活の中で、我々の尺度でものを見ています。実感とも言えますが、実感は自分の知っている範囲でしか通用しない、時によっては非常に狭い視野に成る事がある。


一定の尺度で世界の中の日本の状況を見れば、こんな状況でもまだ良い方だと言うことです。


それはつまり、反発に備えるだけの力を残している企業はまだ多いと判断できる。今こそチャンスかもしれません。