中国地震 | ZERO.blog

中国地震

中国での地震、惨状ばかりが伝えられ大変な状況かと思います。


私と中国の関わりは仕事上 のもので、それも福建省に限定されたものです。ですので、中国全土を代表してはいないかもしれません。しかし、それでもその経験から思い巡らせると、あの風景は格差社会の下層の風景と思えます。


郊外に行くと、石と土を積み上げて作ったような家が密集して、多くの人が片寄せあって住んでいる。一方で、都心部では基礎工事に一年もかけた高層マンションの半分以上には明かりが灯っておらず、安全な建物は投機家に買い占められている状況が見えます。


学校の崩壊が多かったのは、予想するに、業者が手抜き工事をして、差額を地方役人の袖の下を払う為のお金を捻出したのでしょう。この辺は中国でも不満が溜まっていて、工事責任者と担当役人は極刑だと騒いでいるという話も伝わっています。


身近なところでは、といっても私の周りという意味ですが、亜鉛とマンガンが値上がりして大騒ぎです。地震があった近くにそれらの精錬所があって、生産停止しているので需給逼迫懸念があるのですね。


すぐにそろばん勘定か、人命を何と考えるんだ、と言われそうですが、それこそ身近に起こっている事なのです。


中国で地震が起こると、世界中で原料価格が上昇し、その結果、物価が上がり、庶民の実質給料が下がるのです。中国で人が死ぬと、日本人が苦しむのです。中国で地震が起こるとPCや自動車のの値上げが起こるのです。それがフラット化した今の世界経済の仕組みです。それこそが、遠い中国で起こった地震の被害者を、もっとも身近に感じる見方だと思うのです。