物価と格差
上海の不動産投資の過熱ぶりは有名ですが、廈門でもそうです。
賃貸マンションのほとんどは個人オーナー経由の賃貸。
新築の高層マンションは特にそうらしい。
それでも何故か結構な空き家がある。
その空き家の行き先はどうなるのか?
不安が残るところではあるけれど、10%以上の成長が続くなら、物を買っておくのだろうなという気持ちも理解は出来る。
ただ、廈門に関してはですが、生活必需品の物価は余り上がっていないのです。
食品も、衣料も、外食をしてもそう、二年前とほとんどの物が同じ値段。
バス代は夏のエアコン代が加算されて市内バスが夏場だけ1元が2元になりましたが、その程度です。
つまり体感ベースでは、不動産だけが値上がりしている感じなのです。
一方で、人の暮らしは確実に豊かになって収入は増えている。
それは車の台数と車種を見ても、待ち行く人の服装を見ても、お店に並ぶ商品を見てもそうです。
収入は上がる、生活関連の物価は上がらない、不動産価格は上がる。
こうなると考えられるのは、収入が上がる、生活関連の消費以外の従来は高級品だった物を購入する、それ以上のお金持ちは不動産を含めた投資にお金を向ける、と言う流れです。
生活関連品以外の需要と言うのは新規需要ですから、物価が押し上げられていると言うより新規需要は高級品が多いから全体で見ると物価が底上げされている、と見た方が正しい。
つまり中国のお金は、人並み以上の生活が出来る人達の間を回っていて、持てる人は不動産まで買って更にお金が入り高級品を消費するが、庶民は生活必需品を購入するので手一杯の状況から抜け出せず、そこで格差が拡大している。
この点は、街を見ても感じる事が出来ます。
じゃあどうするの、と言うと、経済成長を続ける事しか政策がない、と言うのが中国の現実でしょうから、中国政府は10%成長でも過熱感を表明しない。
それはある意味正解だと思います。
そしてそれは、中期的には続くでしょう。
問題はその後、成長が一段落した時です。
教育レベル的に見ても人口動態を見ても、30年も経たないうちに中国の成長は鈍化すると思われる。
その時、この格差がどうなっているか、その結果国民がどう動くか、かなり不安定になるのではないかと思います。