中国の高成長の裏側で
中国がらみで気になるニュース
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以前不思議だったのが、
所有権が極めて限られる社会主義国家である中国で、
なぜ不動産バブルが起こるのか、という点。
実際中国では土地の私有は認められず、
住宅地、工業地は国有、農地は地方農業団体の集団所有となっていて、
その農地も用途が変わる場合は没収されて国有になる決まりになっている。
そんな状況でなぜ不動産バブルが起こるかと言うと点が不思議だった。
そのカラクリを知ったのは最近。
立地のいい住宅を国が買い上げるが、
この場合土地は国有なので建物のみの買い上げ。
次に売り出す場合は、定期借地権付きで売り出し、
このときの価格は土地付き。
その差額分が丸儲け、と言う仕組みらしい。
更に建物没収のやり方もひどく、
代わりの家が郊外に用意されるだけで、
半ば追い出されるような形で家を取り上げられ、
仕事から家に帰ったら家が無かった、なんて事もあるらしい。
このやり方にも問題があるが、
それだけ関係者、恐らくは結託している不動産業者と地方自治体、それと個人とし
ての役人に、
大きな利益が転がり込むんでしょうな。
でもこの定期借地権、50年とも70年とも言われるが、
何によっても担保されていない。
ただこれだけ件数が多いと却下できず最終的には所有権となる、
と多くの人は思っているらしい。
成り行きはともかく、
バブルの行き着く先は日本でも中国でも同じで、
はじけた瞬間に始まる不良債権処理で終わる。
ただし、成り行きの違いが収まり方を変えるかも、とも思える。
日本の場合、日本中がバブルでおおっぴろげにお金が使われていたが故に、
最終的にババを引いた人がいるとしても、
その過程において多くの人がその恩恵を受けたように思える。
一方中国では、
その恩恵が地方自治体とその役人、
一部不動産業者と金融機関で収まる可能性が高い。
なぜならば中国の不動産バブルは、
不動産業者と地方政府役人の癒着が複数件摘発されていることからも分かるとおり、
賄賂によってつながっている割合が高い。
そのような裏のお金を手に入れた人は、
それを悟られない為におおっぴらにお金を使わないものだ。
それに加えて中国は、
セーフティーネットの低さ故に高い貯蓄率、48%を誇る。
このような状況では、
得た利益が消費に回り隅々まで恩恵が行き渡るとは、到底思えない。
そしてその高い貯蓄率は、中国国内の資金の過剰流動性を更に増加し、
投機的な動きを促進させる更にバブルの被害を拡大する恐れもある。
どうやって管理するかは知らないが、
投機的な土地開発を抑えるならば、
成長余地の大きい今のうちの方が良いのは確かだろう。
二年後では、もう遅い可能性が高い。