人間不信だと言っていた友達にメールを送りました。「悩んでるんじゃない?」私のほうから投げかけてみました。
彼女の今の素直な気持ちを聞かせて欲しくて。そこから、彼女の呪縛を解いてあげたくて。
昨日、彼女から返信がありました。
やっぱり、思ったとおりでした。これ以上嫌われるのが怖くて、何をどうすればいいのかわからないと・・・自分は避けられている。相手に嫌な思いをさせるなら、近づかない方がいいんじゃないかって逃げてる自分がいる。最低だって。
私が彼女に気づいて欲しいのは、「相手に嫌な思いをさせるくらいなら・・・」じゃなくて、根本は、「自分が嫌われたくない、傷つきたくない」ってこと。
彼女の言動は全て「自分が」という主語がついているのです。相手がどう感じているか、相手が何を望んでいるかという視点が抜けているのです。だから、相手が疲れてしまうのです。何か悪いことをしたというわけではないのに、相手が自分から徐々に離れていってしまう。
周囲が「自分を」どう見ているかは気になるし、敏感だけど、良く思われていないと感じた瞬間、自分が「被害者」になり、「裏切られた」と感じてしまうのです。
自分の何がそうさせるのか、考えないわけじゃないけど、そこから逃げているのです。
「人の気を悪くするなんて、自分は最低の人間だ」彼女の口から出てくる言葉は、いつも「最低な人間」。
違うのですよ。これは、自分を責めて、かわいそうな自分に酔っているだけ。
酔っているという表現は苦しんでいる彼女にとって失礼なことかもしれないけれど、言葉を変えれば「被害者意識」なのです。見方を変えれば、相手を加害者にしているのですよ。これは、一見相手を思っているようで、実は、自分本位で、勝手なものの見方なんですよ・・・
ここに気づかないと、彼女はこれから先、延々と同じことを繰り返すと思うのです。
ただ、それをストレートに伝えたところで、今の彼女には受け入れがたいことでしょう。
それがどんなに偏った考え方であったとしても、まずは、「苦しんでいる」という心情をわかってあげたい。苦しいんだね、辛いんだねってことを、受け入れてあげたい。
彼女が自分を振り返り、新しいものの見方を受け入れるには、まずは彼女自身を受け入れてもらえることが必要なのです。
昨日、彼女のメールの一言一言に、うなづきの言葉を沿え、彼女自身が気づいていない彼女の心の葛藤を整理できるよう、ナビゲートしてみたつもりだけど、さて、彼女はどのように受け取るでしょうか。
まだ私が伝えたい結論に辿り着くには、長い時間が必要です。なぜなら、彼女に必要なのは、答えをもらうことではなく、彼女自身が考え、気づくことですから・・・