何か心に思う事がある。
昨日喧嘩したパートナーの事かも知れないし
今日届いた請求書の事かも知れないし
大昔に恩師に言われた一言かも知れないし…
その引っかかったやつ、うかつに完了すると
とんでもない事になるかも知れません
カフェに飾ってあった不思議なポット
おうちがゴミ屋敷になっている人って、
一体どんな人なんだろう?って思った事ありませんか?
先日、少しそんな人の内面に迫る事件がありました
近所に住む70代の女性。
とっても人なつこいかたで、
立ち寄ると、今日はみかんがあるから、
お菓子があるからと、持たせてくれます。
でも、ちょっと気になる事が
冷蔵庫を開けると、ものすごーーーーく
衝撃の 香りが、するんです
チラッと覗くと、溢れんばかりの「ナニカ」が…
ぎょっとすると同時にバタン!と扉をしめ、
ニンマリとこちらを見るおばちゃま…
あれは、もしかすると…ゴミ溜めかも…
真夏の日差しを受ける哀愁のコーヒーカップ
ある日意を決して、ゴミ掃除を申し出てみました!
そんなん、恥ずかしいし、ええわ。
と最初はモジモジされていたものの、
ゴミ袋と手袋を持って行くと
快く中に入れてくれました。
賞味期限の切れたお惣菜、
カビの生えた野菜。
ソースがこぼれたままの台の上に
これでもかと乗っけられています。
ポイポイとゴミ袋に入れていくと
おばちゃまの顔がみるみる曇ってきて…
「ちょっと!そんなに全部捨てんといて!」
「まだ食べれるんや!
こんだけ買うのお金かかってるんやで!」
びっくりして、なんて返そうかと考えてると
「アンタ、明日食べるものが無くなったら
どうしてくれるんや!
買うてくれるんか!」
はっ、としました。
おばちゃまは一人暮らし。
生活だって、安定しているとは限りません。
その後は、一つ一つをおばちゃまに見せて、
「これ、色が変わっているけど、食べる?」
「これ、3年前のお肉だね。食べる?」
と、捨てるか捨てないかを
全部おばちゃまに決めてもらいました。
結局、食べられるものはその日に買った
お惣菜と果物、2つだけ。
ゴミ袋大4つ分を捨てて、
5ミリほどの厚みでこびりついている
真っ黒いソースかなにかを洗剤で落としたら
すごく、綺麗な冷蔵庫になった。
けど、3〜4人家族用の冷蔵庫に、
ポツンと2つだけ入れてある様子は
少し物悲しくもあり…
「おばちゃん、片付けちゃってごめんね。
たくさん入ってないと、不安だよね。」
一応、納得してもらいながら捨てたけど、
良いことをした気分にはとてもなれなくて、
何だか申し訳なくて、謝りました。
すると、チラッ、と悪戯っ子のような目で
こっちをみたおばちゃま。
「別に。ちょっと恥ずかしかっただけや!」
何だか、すっきりした顔で笑っていらっしゃる!
実は、こんなに大きいんです
ソースか何かをこぼして汚くなって、
掃除の仕方がわからなくて、
上に上に積み重ねたら見え無くなって、
そのうち意識的には見えなくなり、
蓄えがあるから良いと言う言い訳になり…
こういうケース、
実はゴミだけじゃないですよね。
仕事やら、人間関係やらでも発生する、
モヤモヤの一つでもある
ちょっと○○すれば済むだけだったのに、
(直接聞けば良かったのに、
早く連絡すれば良かったのにetc)
それをしないで上書きしていくと、
意識的には無かったことになり、
モヤモヤとしている事の原因も忘れて
追求されたらいらっとして、言い訳とか
人のせいにしたりする。
「未完了のもの」って、放っておくと
お化けになっちゃうんですね
うっかり完了させると、
実は、なんでもなかった。
ただ、済ませれば良かったんだ!
って、気づく事になるかも
さてさて、今日も気になる行動分析鑑定。
おばちゃまのお許しを得たので、
こちらで見ていくことにします^^
おばちゃまのつむぎ図がこちらです。
<後期>現役引退後は、「道化師」と言う
行動パターンを生きておられます。
地位やお金に縛られない安定した老後ですが
後期までに自分勝手に生きてくると、
孤独を味わうというシーズンになります。
若い人たちが時折家に集まり、
私のようなお節介な人もやってくるのだから
今まで、人に尽くした人生であったのかも
知れません。
目下の人、親しい人に攻撃的になるところも。
冷蔵庫を片付けると、感情を見せて
いろいろ叫んでくれたのも、
親しみの現れだったのかもと思うと、
何だか、嬉しい気持ちすらします
ゴミ冷蔵庫になるような要素があったのか?
それについては
「自分のことを後回しにしがち」なので
訪ねてきた人に買ってきたばかりの
美味しいものを振舞う方が優先で
ご自身のものは古いものばかり、
でも捨てられない…
という傾向がありそうです
周りと補完しあって生きていく。
それもまた、素敵です
おばちゃま、これからもご近所同士
よろしくお願いします
未完了を完了すると、あっという間に
忘れていた自分らしさが見えてきます