全く関係ない二つの話です。
その一;
先日NHKのドキュメンタリーで、東日本震災の被害農家の復興振りについて放映されていました。
農家の主人は、この秋収穫した稲を、稲たでに干した後、田んぼに落ちている『落ち穂』を一本、一本丹念に
拾い上げていました。 そして、『これらの稲は放射線汚染で出荷出来ないのだが、一つ一つの落ち穂にも、
私たち耕作者の気持ちがこもっている。 この農業への誇りが、こうして落ち穂を拾わせるのだ。必ず復興し
て見せる』という意味のことを言っていました。
↓稲たで (wikipediaより)
この話を聞いて、東北の農家の人々の国民の食料を作るという農業に対する情熱と使命感に心がうたれまし
た。
その2;
今日 マンションの管理費払い込み専用の通帳を紛失して銀行へ再発行の手続きに行きました。
銀行へ行くと、フロントマンが直ぐにやって来て、「ご用件は・・」という。 通帳の再発行を頼みに来たと。
直ぐに、女性の行員が来て、再発行依頼書を書いて下さいと言って、懇切丁寧に、住所・氏名・電話番号の書き
方まで手を採って教えてくれた。
書き終わったら、他の人が待っているのに、窓口まで案内してくれ、掛りの行員に説明して呉れた。
依頼書の記載内容をみて、コンピューターで確認した。 誠に懇切丁寧な対応である。
その後で、「手数料1050円 頂きます」。 これを聞いて えっと!と思って、手数料が要るの?と問い返す。
それなら、紛失した通帳を解約したら、手数料は? 「要りません」
新しく口座を作ったら? 「頂きません」
全く納得いかない話である。 窓口の新人行員に言ってもしようが無いので1050円払ったのである。
「手続きをしますので、しばらく待って下さい」と言うので待っていた。
5分ぐらいして、年配の男性行員が対応にでてきた。 通帳が出来たら郵送しますと云う。
こちらも心穏やかでないので、「その郵送料は?」と聞く。 「当行でもちます」と言う。
そこで『再発行依頼用紙を書くときに、手数料が要ると言えば、私は、解約して、新規に口座を作ったのだ』
と云うと、『新しい通帳になると、他の引き落とし先に連絡する手間がかかりますよ。』 とさも此方の為だとばかり
の様に言う。(この口座は管理組合の指定で管理費専用のもので、キャッシュカードさえ持っていない。)
些かも顧客のことを考えない銀行特有の慇懃無礼さに、腹が立つと共に、職業意識の無さにあきれたのである。
ついでに、くたびれた行員に、あんたは1000円位と思っているが、今銀行は、預金者に、1000円の年利を払う
には、預金額はいくらだと思っているか。といじわるも言いたくなったのである。 この男性行員は、「300万です
ね」とこともなげに言う。
銀行の本来の使命とは何か。
彼ら一般行員が全く考えてもいないのは、銀行の”頭”自体が日銭稼ぎしか念頭に無い故である。
バブル崩壊後の空白の20年の主役は、ほかならぬ銀行の軽薄な演出の結果である。
この二つの話、全く関係ないようであるが、人として『己の価値観』 を問われるものであると思う。