先日、他店で設置された薪ストーブユーザー様から緊急連絡が入った。
煙が室内に充満し、火災報知器が鳴ってしょうがないとの事。。。
薪ストーブ頑固親父が設置したストーブではなかったが、
どうやら、購入したお店が高額を請求したようだ。
低価格を唄っている店に多いケースだ。
大変にお困りの様子だったので、細かく事情を聞く事にした。

その日は関東にも寒波が来ていて、かなり冷え込みが強い日だった。
着火前に煙突の内部に上昇気流は作りましたか?
と聞くと。。。
「何ですか、それ?」

外気と煙道の温度差が少ない場合は煙が煙突に登らず、
室内に吹き出す事を知らなかった様です。
当然です。大切な事を指導されていないのですから。
※着火時に煙が部屋内に入って来てしまう事を避ける方法はコチラ で確認!

一度、電話を切る。
10分もしないうちに  アリュメール の電話が鳴り響く。
「ダメです」

頑固親父はすぐさま、煙突トップから煙は出ていますか?
と聞く。
「少しだけ出ています」

再び、頑固親父は「薪は乾燥していますか?」と聞く。
「はい!2年間乾燥した薪だと薪屋さんから購入しました」

十分に乾燥している薪を使用しているなら、
煙突が詰まる事は少ないはずだが。。。。

知らん顔ができないアリュメール頑固親父
住所を聞いて、考えられる原因に必要な道具を準備し、
現場へと向かった。
到着すると居間の窓から黙々と白い煙が立っている。
火事かと思う程だ。

様子を見ると煙突がタールで詰まっている事が直ぐに分かった。
その理由は。。。。

①スモーク(薫製)の臭いがする
②煙突トップから殆ど煙が出ていない
③薪ストーブ本体の日常メンテナンスがされていない
他にもたくさん原因があるのだが。。。。

暗闇の中、ヘッドライトを着用し2段ハシゴで屋根へと登る。
煙突トップがタールが凝固し、全く外れない。
悪戦苦闘しながらも無事に外せた。
トップが外れた煙突からは一気に煙が吹き出す。
煙突内部の清掃が必要だったので、燃え始めた薪を
持参した鉄バケツ3個に入れ、屋外で消火。

煙突と薪ストーブ本体が冷めるまで、お客様と会談。。。。
タールで真っ黒になりながら無事に煙突掃除、薪ストーブ点検も
終わり、着火試験をした。時間は既に24時を回っていた。
着火を初めて数分後に。。。
購入時と同じ燃え方を始めたとお客様は言う。


当然である。
薪はアリュメールから持って行った。
煙突にごびりついたタールもナイフでそぎ落とした。
煙突内部もガリガリと落とした。

さて、このトラブルの原因を解明していこう。
原因①
設置した薪ストーブ店から取扱説明が不十分

原因②
薪の燃費を良くしたい為に空気導入調整を絞り過ぎていた。

原因③
購入した薪の乾燥が不十分

原因④
様子がおかしい事に気づいていても、使い続けた

原因⑤
日常メンテナンスを全くしていない
※薪ストーブ店からも説明がない
※取扱説明を見ていない

原因⑥
お店の規模や保守体勢を重視するよりも、購入価格だけを優先してしまった。

では、このような事が起きない為にもどうしたら良いのか説明していこう。

原因①の回避
・薪ストーブ店の説明をしっかり覚えましょう!
・取扱説明書をいつでも見れる所に保管しましょう!

原因②の回避
・着火時は毎回、空気導入を全開にしておく
・着火後も空気導入調整の絞り過ぎには注意する
・着火時から熾き火がしっかり出来るまでは全開でよい
・薪を新たに足す場合も空気調整は少し開ける事

原因③の回避
・薪を購入する場合は特に乾燥具合に注意する
・薪は極力、自分で作れるようにしておく(自分が一番信用できる)
・信頼できる薪屋さんから購入しよう
・薪も価格だけでは評価しないこと

原因④
・着火しない、燃え方に異変を感じたら直ぐに停止
・少しでも異変を感じたら、本体の点検をする
・煙の流れに異変を感じたら、煙突を点検する
・定期的に本体及び煙突の点検とメンテナンスを行う

原因⑤
・必ず着火前に燃焼室を点検する
 ※燃焼室に煤が付着しているようなら除去する
・日常メンテナンスを怠らない

原因⑥
・低価格だけを掲げているお店には注意深くなろう
 ※低価格の裏には何かある
・薪ストーブは超アナログです。アフターサービスがしっかりしている店を選ぶ事
・メンテナンス料金がしっかり定められている店を選びましょう