Goethe C1 Prüfungを受けましたー。

ギリッギリで一応合格!!

結果の内訳はLesenボロボロ、Hörenまあまあ、Schreiben狙い通り高得点、Sprechenまあまあという感じでした。

記憶が新しいうちに、反省点など。

◎Lesen

Teil 1(雑誌記事みたいなのを読んで、穴空きの文に単語を埋めて要約を作る)

読む分には内容はそんなに難しくなかったけど、要約文に使えそうな単語が元記事に見当たらない。動詞⇄名詞、普通の動詞⇄慣用句の変換の問題が多いと思ってたけど、本番は見事に裏切られ・・。同義語をたくさん知らないといけない問題が多かった。特に名詞、しかもなぜか中性名詞ばかり問われた。休み時間、"何でneutralばっかりなんだーーー!"とみんなで大盛り上がり。

対策:文章を読んだら、自分の表現で何パターンも言い換える練習をする。あと、同義語をder,die,dasを含めてたくさん覚える。

 

Teil 2(特定のテーマについての4人の意見文を読む。項目が5つ挙げられていて、それについて触れられている部分10個を文章から探す)

文章自体は割と優しかったが、該当部分が長く、回答するために短くまとめないといけなかった。的確な答えを作成するのが難しかった。

対策:時間が足りないので、パパッと文法的に正しい形にまとめる練習をする。語学学校の授業とかで、「ここにこうやって書いてあるでしょ?」と文章をそのまま音読するのではなく、文章の言葉、表現を使って的確に短くまとめて答える練習をしておくのがよさそう。

 

Teil 3(穴空き文章を読んで穴埋め。4択問題)

似たような単語、表現が4つ並べられるので、文章の意味がわかっても、しっかり覚えていないとやっぱり迷う・・。ここは単語力、表現力向上のための日々の努力が問われる感じ。

対策:似たような単語、表現を比べながら地道に覚える。

 

◎Hören

Teil 1(電話での会話を聞き、必要な情報を聞き取って書く)

一回しか聞けないのがポイント。いつも10問中、数問はとにかく難しいので、それは捨てて、優しめの問題に集中、満点は狙わない作戦でした。が、どれもやっぱり難しかったーー。聞き取れたと思って、書いているうちに次のポイントに話が進んでしまって、聞き逃してしまったり。

対策:正確な聞き取りだけでなく、書くスピードも要求されるので、メモの取り方も工夫して練習する。文章に合うように文法的に正しく書かないといけないので、とっさの文法力も大切。

 

Teil 2(学術的な内容のトークショーを聞いて、その内容についての3択問題)

内容がわかりやすいかどうかは、運。知ってる内容なら理解しやすいし、聞かなくても1問くらいは正解できちゃう可能性もある。興味がない分野だと、話を理解するのが大変。話にはついていけていても、この部分、ちゃんと聞きたいのにっていう部分に限って、超早かったり、難しい単語だったり。聞いて理解が簡単な部分は、逆に問題文が難しかったり。問題文を読む時間も十分ではないので、速読能力も大切。

対策:テレビやインターネットの大人向きの番組をたくさんみるのが良い。日本で言うならNHK特集とかクローズアップ現代みたいな。Deutsche Welle のVideo-ThemaやTop-Themeとか、ZDF, das Ersteあたりの固めの番組がちょうど良さそう。

 

◎Schreiben

Teil 1(グラフを見て作文)

グラフの内容についての説明、母国での状況、自分の意見を書くのはいつも同じ。なので、自分で文章を組み立てるというより、知ってる表現を組み合わせていく感じ。学校で習った表現、新聞で見かける表現の中から、自分が使いやすいものをセレクトして、自分専用のテンプレートを作っておいて、使えるように練習しておく。

接続詞をうまく使って流れを作ること、Nominarisierungを駆使して大人っぽい文章にすること、同義語を使って同じ単語、表現の繰り返しを避けることに注意した。

あとは、文法的な間違いをしないように気をつける。特に私は前置詞と冠詞。

対策:事前準備が大事。事前準備をきちんとしておけば、安定して高得点が採れるので、まともな大人が使う書き言葉をたくさん読んで、覚えておく。

 

Teil 2(informalな手紙をformalな手紙に書き換える穴埋め)

内容は難しくないので、いろんな表現を知っているかどうか。Lesen Teil1と似ている。基本的な対策はLesen Teil1と同じ。formalな手紙に使われる大人の丁寧な表現を覚えておく。銀行や役所から来る手紙なんかも結構勉強になった。

 

◎Sprechen

Teil 1(テーマを渡されて3〜4分スピーチ)

テーマはいろいろだけど、自分の体験に基づく例、母国での状況、長所、短所、自分の意見を話すという点はいつも同じ。従って、これもテンプレートを準備。当日、テーマが与えられてから15分の準備時間は、このテンプレートに当てはめて、話す内容を整理。完全な文章を作って読み上げるのもよくないし、メモが不完全でグダグダと正しくない文章で話すのもよくない。当日、緊張してメモを上手に作れなくて、ちょっとグダグダしてしまったのが反省点。正しい文章だけをきっちり話すのがベストなのはわかってるんだけど、話し始めると熱くなり過ぎて、メモにないこと話しちゃったりするんだよなあ。

間違って言い直すこともしばしば。でも、文法的に正しくないことを言った後に、そのまま放っておかずに言い直すのは好印象らしい。

 

対策:話す内容の概略だけを決めておいて、その場で文章を正しく作って話す練習をするしかないかな。プレゼンでお決まりの表現はスラスラっと出るのが前提。語学学校のC1対策コースで使うテキストは、試験で問われるようなテーマは大体は網羅しているので、テキストを眺めて授業を思い出し、いろんな論点について考えてみるのも良い練習になった。授業では、そのテーマずばりについて話してなくても、そのジャンルの似たような問題点は扱っていることが多いので、表現や語彙くらいは学んでいるし、授業中のクラスメートの発言が印象に残ってたりすると、スピーチの内容も膨らませやすい。

 

Teil 2(パートナーで二人でディスカッションして、何かを決める)

テーマ自体は簡単。「○○の点で賛成です。」「いい意見だけど、この点から考えると○○じゃないでしょうか?」とか大人が何かを検討して決めるときによく使う表現をマスターしておく。「超いいねー、それ」「えー、イマイチじゃん」とかいう日常のトークではなく、大人の言葉で議論できることが大切。と、わかっていたのに、当日のテーマが日常的過ぎて、雑談っぽいくだけた表現をしてしまった・・。もっと固ーいテーマなら、自然ときっちりとした表現を使えるのに。

対策:大人の表現をマスターしておく。どんな些細なことでも、自分の考えを理路整然と説明できるように練習する。

 

C1の試験は、B2に比べ、読む、聴く、書く、話すの総合力が問われる感じがしました。各能力を個別に計るのではなく、ドイツ語を実際に運用する力を見るようにできている良いテストだと思いました。

内容も学術的。といっても専門用語を知っているかどうかではなく、知らない言葉、概念の説明を聞いて理解できるかどうかが問題。普通は大学入学に必須なレベルが最低C1なので、まあ納得です。

高校卒業して、大学生になってもおかしくないか、困らないかどうか。新聞、雑誌が読めて、学術的な講義が理解できて、それについてきちんとした説明・討論できるかどうかを試されているわけです。いわゆる知識階級の大人の社会に仲間入りできるかどうかを計るのがC1のテストだと理解しました。

 

新たに難しい文法が登場するわけではないので、B2の試験に余裕で合格した人なら、新聞雑誌に使われる学術っぽい語彙を増やし、固めの表現に慣れ、C1のSchreiben、Sprechenで使うRedesmittelを使えるようにすれば、C1も合格できるんじゃないでしょうか。B1→B2よりはB2→C1の方が距離が短い気がします。

 

クラスメート8人中、合格は3人。

私以外の合格した二人は本当にドイツ語が上手。

一人はとにかく話すのが上手。滑らかによどみなく話し、発音も綺麗で、最初ドイツ人かと思ったくらい。語尾変化や時制変化なんかも、理屈ではなくリズムでこなしちゃってるみたい。でも、語彙を増やす努力とか地道なこともしっかりやってました。

もう一人は、頭で理解する派、とにかくキッチリ理解し、キッチリしゃべる。間違いに気付いたらすぐに訂正。でも、話し方もとっても滑らか。少しでも不明な点は先生に質問して、とにかく努力家でした。話す内容もいつも理路整然。知的な方でした。

 と、この二人は間違いなく合格すると試験前からみんな思ってました。そして、素晴らしい点で合格してました。本当に尊敬です。あんな風になりたいなー。

 そして、私。

しゃべりは下手だけど、まあ内容は理解はしているので、合否ライン上にいるなーと先生もクラスメートも思ってた様子。

運良く何とか合格に転がり込んだって感じ。

余裕合格の2人とはあり得ない位の差があります。同じレベルの試験を受けたとは恥ずかしくて言えないくらい。

 ドイツ語を使えば使うほど自分のドイツ語能力がまだまだなのもよくわかるし、テストの点も酷いので、まだまだ努力を続けようと思います。もう少し力がついたらC1テストももう一回受けるかも!