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順位より大切なもの

親御さんたちの予想に反して、
向原幼稚園は堂々とした戦いぶりで予選リーグを突破した。

1月14日に川崎市のとどろきアリーナで行われた
第10回BSC幼稚園ドッジボール大会。

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獅子奮迅の活躍で、
チームを決勝トーナメントへと導いたのが中根慶一朗君だ。

「私も含め親たちは、誰一人として
決勝トーナメントまで勝ち残るなんて思っていなくて・・・。
1回でも勝てればいいねって、言っていたんですよ」


慶一朗君の母親、由紀子さんは
試合の日を振り返り、嬉しそうに話す。

「でも今考えてみると、かなり練習をしてきたので、
子どもたちの努力に対するご褒美を貰えたのかなとも感じています」


その言葉通り、“チーム向原”の練習量は特筆に値する。
大会出場が決まった昨年の秋頃から毎週2回、
水曜と土曜に2時間ずつ、
本番直前まで特訓を積み重ねたのである。

「先生が毎回熱心に指導してくれたおかげで、
始めた頃と比べると子どもたちは見違えるほど上手になりました。
慶一朗も練習の日を毎回、楽しみにしていました」


慶一朗君たちがベスト8まで進出できた裏には、
ひた向きな努力という確かな拠り所が存在していたのである。

「でも、ね・・・」
由紀子さんは、慎重に言葉を選びながら話を続けた。

一番感謝したいのは、
まとめ役を務めてくれた親御さんたち
です。
毎週2回、2時間の練習を設定してくれたり、
毎回連絡を回してくれたり・・・。
みなさんの努力があったから、ベスト8まで進めたんです


そんな親御さんたちの思いに応え、
向原幼稚園の子どもたちは必死にボールに食らいつき、
夢中でボールを投げた。


慶一朗君も大柄な体格を活かし、最後まで勇敢に闘い続けた。

コートサイドから声援を送っていた由紀子さんは、
真剣勝負の中、我が子の表情が強く印象に残っているという。

「試合中、慶一朗は相手チームの子と仲良さそうに話をしているんです。
会話の内容は聞こえないけど、すごく楽しそうにしていて・・・。
見ている私まで、楽しくなっちゃいました


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毎回の練習を含め、
慶一朗君のドッジボール生活を支えた由紀子さん。
彼女にとって最も嬉しかったのは、
チームがベスト8まで勝ち進んだことよりも、
可愛い6歳の息子が最後まで楽しそうな表情で
ドッジボールに取り組んでいた
こと
なのかもしれない。

(文責:スポーツライター金子塾 三浦)