【 制作 】 2009年
【 監督 】 ポール・ワイツ
【 出演 】 クリス・マッソグリア、ジョン・C・ライリー 他
【 時間 】 109分
【 内容 】
同名の人気ファンタジー小説を映画化した作品。
平凡な家庭に育ち、真面目で成績優秀で女の子にも人気の主人公ダレン。
ある日、悪友スティーブンと奇妙なサーカス“シルク・ド・フリーク”に出かけた彼は、バンパイア、クリプスリーの持っていた毒クモに魅せられ、クモを盗んでしまう。
しかし学校でスティーブンに盗んだ毒クモを発見され、スティーブンはクモの毒によって瀕死の状態になってしまう。
悪友スティーブンを救うため、ダレンはクリプスリーと取引し、ハーフ・バンパイアとして闇の世界で生きていくことを選択するのだが・・・
【 感想 】
原作を全く知らないのだが、きっとかなり面白いのだろう。
レビューでは原作と比較しての酷評が非常に目立つ作品である・・・
個人的には事前情報が何もなく、そのぶん過剰な期待も無かったせいか、途中で見るのを止めてしまうようなことはなかった。
確かにあちこちで「雑だなぁ・・・」とか、「なんで?」と思う部分はあったが、それは他の映画でもよくあることだ。
ただ、明らかに「続編あります!」的な作りになっているのに、どうやら本作の興行成績の結果、続編の話は立ち消えになっている様子・・・
最近、映画や海外ドラマでも、こういった「続編打ち切りになってます」話が割と多い気がするが、見ている側からすれば甚だ迷惑な話だと思う。
勿論、ビジネスである以上は利益・採算が重要だというコトはよく分かる。
しかし、最初から続編を意図した作品について、本当に「1作目の結果が全て」なのだろうか?
「1作目で酷評されたからさっさと放り出します」という姿勢は、結局は見る側への裏切り行為でしかないと思う。
1作目の反省を盛り込んで、無理してでも2作目を作って挽回して取り返す、くらいの意気込みが欲しい。
やたらめったら下手な鉄砲を打つように作品を作っては捨てていたら、見る側にとってもその程度のものにしかならない。
とは言え、見る側がシビアだからこそ、という現状もあるのだろうか・・・
いずれにしても、続編製作の立ち消えた「続編予定してます映画」ほど、悲しいものはない。
そして、名作の映画化は一見すると美味しい話のようで、じつはとてもリスキーな選択なのだと思い知らされる・・・