【 公開 】 2004年
【 監督 】 サム・ライミ
【 出演 】 トビー・マグワイア 、キルステン・ダンスト 、
アルフレッド・モリナ 、ジェームズ・フランコ他
【 時間 】 127分
【 内容 】
スパイダーマンシリーズの第2作目。
大学生となったピーターはメリー・ジェーンへの思いを募らせるが、
スパイダーマンとして生きていくことと、
ピーター個人としての生活を両立していくことに限界を感じていく。
悩んだ結果、ついにスパイダーマンであることを辞めてしまうのだが・・・
【 感想 】
前作も見たのだが、意外と芯のしっかりした作品であると思った。
最初は単なるヒーローものの焼き直し版かと半信半疑だったが、何だろう、
予想に反してそういった「適当もの」とはちょっと違った、じつはとても丁寧に
作り込まれた作品である。
特殊な能力を身に付け「スパイダーマン」となった青年だったが、
わざと見逃した強盗犯が結果的に、
自分の育ての親である叔父さんを殺害してしまい、
親友や愛する女性との関係に悩みながらも、
ヒーローとしての正義と己の責任を貫こうと努力する姿を描いている。
正直さ、公平さ、正義といったテーマは、勿論いつの時代もそうなのだろうが、
今の時代にあっても非常に重要なテーマなのかもしれない。
最近流行のコンプライアンスなどといった「表面上の正義」とは違い、
人間一人一人の内面に存在する「内なる正義」、
自己犠牲を伴った「正義」を描いている点も、とても説得力がある。
先日、JR北陸線で堂々と乗客の女性の身体を触り、
トイレに連れ込んで暴行した男の事件がニュースで報道されていた。
その際、同じ車両には約40人の乗客がいて、異変に気付いた人もいたが、
被告にすごまれ、制止や通報ができなかったという。
誰だってそんな危ない人間には関わり合いたくないし、
スゴまれればビビリもしてしまうだろう。
こういった事件で刃物で刺されたりして死亡するケースも多く、
下手に関わらないのが1番と言うのは、
ある意味、理解できる反応ではある。
しかし、約40人が「内なる正義」に従わなかったことで、
一人の女性が生涯消えない「傷」を負うこととなってしまった。
そしてこの被告は4ヵ月後、
別の電車内と駅トイレで2件の女性暴行事件を起こし、
起訴されることとなった。
防げたはずの犯罪を見逃したことで、
さらに2人の被害者が生まれてしまったということになる・・・
この作品においては、ド派手なCGや笑えるギャグは、
あくまでも本筋に付随したオマケでしかないと感じられる。
愛する者に「愛してない」と言い切ってしまう勇気を持ちながら、
自分の役割を果たすため、孤独に戦い続けるヒーローの姿は、
やはりいつの時代も人々の希望なのだろう。
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