『 アバウト・ア・ボーイ 』 | 横浜紅葉坂シネマ倶楽部

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映画・音楽の感想を中心に・・・(注:ネタバレあり)




【 公開 】 2002

【 監督 】 クリス・ワイツポール・ワイツ

【 出演 】 ヒュー・グラントレイチェル・ワイズニコラス・ホルト

トニ・コレット他

【 時間 】 100

【 内容 】

亡き父親がクリスマスソングを一発ヒットさせ、

その印税のおかげで日々悠々自適な生活を送るウィルだが、

38歳になっても仕事も恋も長続きしないまま。


一方、12歳のマーカスは鬱病の母と2人暮らし。

母親の自殺未遂をきっかけに「家族が2人では足りない」と、

今の生活に限界を感じていた。


そんな2人がやがて出会うことになるのだが・・・  


【 感想 】

設定もストーリーも突拍子もないし、

無職の38歳と12歳の少年の組み合わせもそうそう無いとは思うが、

観てみるとなかなか面白かった。


主人公ウィルは印税のおかげで働かず、外車に乗って買い物に行き、

2時間かけて髪を手入れし、テレビを見て、音楽を聴いて、

週末は女とデートに出かける何不自由ない生活を送っている。

ある時、遊び相手としてシングルマザーに目を付けた彼は、

2歳の男の子を一人で育てる父親であると自分を偽って、

シングルペアレンツの会に参加する。


遊び相手としてシングルマザーに目を付けるのもどうかと思うが、

2歳児の父親だと嘘までつくかと、このあたりは正直ちょっと呆れる。

人間、ヒマ過ぎるとバカなことばかり思い付くようになるものだ。


ある日、仲良くなったシングルマザーとのデートに、

友達の子供ということでマーカスがくっついてくる。

マーカスは鬱病の母の自殺未遂をきっかけに、

ウィルと母親をデートさせるのだが、なかなか上手くはいかない。

そのうちウィルに子供などいないと知ったマーカスは、

次第に彼の部屋に入り浸るようになる。


初めはマーカスの存在を疎ましく思っていたウィルだったが、

やがてマーカスが学校ではイジメにあい、

家では母親のことで思い悩んでいるという辛い状況を知り、

2人の間には次第に友情が芽生えていく。


無責任なウィルだが、俗世での人間関係に揉まれてないせいか、

とても純粋な一面を持っていたりする。

12歳の子供と友情を築けるのは、

そういった純粋さを失っていないからこそだろう。

今まで何不自由ないと感じていた自分の生活が、

じつは他人との緊密な関係を拒否する、

空しいものであると実感するようになる。

そしてその代わりにマーカスとの関係を「ほんわかした」ものだと、

感じるようになっていた。


やがて2人にはそれぞれ好きな人ができるのだが、

互いになかなか上手くはいかない。

そして鬱病の母親を元気付けようと思ったマーカスは、

学校のロック祭で勇気を振り絞り寒いアカペラを披露するのだが、

ウィルがエレキギターで伴奏に入り、一緒に歌うことで切り抜ける。


恥ずかしさも2人で分け合えばそれほど恥ずかしくないし、

1人でできないことも2人ならできたりする。

人間関係は時に面倒だったり、煩わしいものだが、

じつは「どんな島も海の下では繋がっている」という、

温かいメッセージに溢れた作品だった。

この感じ、「ヒュー・グラントもの」っぽいなぁ。


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