【 監督 】 マーティン・スコセッシ
【 出演 】 ニコラス・ケイジ 、パトリシア・アークエット 、
トム・サイズモア他
【 時間 】 121分
【 内容 】
舞台はニューヨーク。
主人公は「人を救いたい」という強い信念を持った救命士。
彼は救えずに死んでしまった女の亡霊に苦しみながら、
現実と狂気の世界の狭間で仕事を続けていくのだが・・・
【 感想 】
簡単に言えば、仕事に煮詰まり消耗しきってしまった男が、
必死にもがきながら「山場」を越えていく姿を描いたお話である。
酔っ払いに暴力、娼婦に麻薬、精神異常者、
危篤状態の患者とその家族・・・
様々な人間模様が交錯する猥雑な夜のNYを舞台に、
主演のニコラス・ケイジは終始顔色が悪いまま。
しかし消耗しきっても決して内にこもらず、
外に向かってずっとキレ続けているので、
その姿がちょっと皮肉で面白い。
シーンによって映像を小刻みにしてみたり、
作品中の音楽も意図的にちょっとハズした選曲をすることで、
現実でありながら現実と異なる、
もう1つの観念世界を浮き立たせているのも特徴的。
混沌と腐敗に満ちた世界観の中で話が進み、
どちらかと言えば負のパワーに満ちた映画だが、
この作品は「それでもこの世界が生きていくに値する」
という前向きなメッセージを伝えているように思う。
いずれにしても、パワフルな作品であることには違いない。
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