旅も佳境に入り、俺たちは九州最後の地、福岡県に入った


正直な話、偏見かもしれないが、俺たちは二人とも福岡県が嫌いだった


俺に関しては福岡県に住んだことも無ければ知り合いがいた訳でもないが、なんとなく嫌い


強いて言えば、昔全国の客をターゲットにした商売をしてたことがあるんだけど、断トツで福岡県の客がろくでもない奴だらけだった。特に「小倉南区」・・・ここは禁止区域に指定されたくらいだ


その頃の記憶のせいかもしれない


とも思ったが、最近のニュースで福岡県のどっかにある倉庫からロケットランチャーが発見されたと放送されているのを見て、ああ、やっぱりなって


この頃はその事件の前だったけど、福岡県の印象は相変わらず素通りしたいで意見は一致していた


ただ俺たちは一つの約束を忘れていなかった


ちょうど一ヶ月前に屋久島の宮之浦岳での話


そこで散々お世話になった登山者がここ福岡の北九州市でカフェを経営しているのだ


このブログでも必ず立ち寄ると書いた手前 、素通りするわけには行かない


福岡では一切観光することなく、福岡市で一泊した後、程なくして福岡の端っこ北九州市に着いた


カフェなのに15時から営業開始との事で、午前中についてしまった俺たちはやることも無く、車の中でボーと過ごすだけだった


15時になるとオープンとともに店に乗り込んだ


店に入ると早速例のお兄さん現海 陽介 氏が俺たちを歓迎してくれた。名前がかっこいい


一ヶ月も経つのにちゃんと覚えてくれてた


店の名前はCLUTCHで、店に入ると何故オープンの時間が遅いのかがわかった


20席前後のカフェスペースにカウンター席。カウンターの後ろには百種類前後のアルコール類が所狭しと並べられている


カフェというよりは今時のカフェバー


イタリアンやスパニッシュよりのフードメニューも豊富だ


俺たちはそのカウンターに座って一杯やりながら再開を祝った


最初は2時間くらいお邪魔したら退散して、その日のうちに山口県まで進めようと思っていたら


「今日は家に泊まっていって貰おうと思ったのに~」と陽介さん


まじすか?「じゃあよろしくお願いします」と即答


ここのところ慣れたとはいえ、車内泊が続いていたのでありがたい申し出だった


ちなみに店のクローズは夜中の12時


今は15時・・・・・


あと9時間。。。なにしよ


「酒は出来るだけごちそうするけぇ~ どんどん飲んで」


ありがたい申し出。


一晩の暖かい毛布に酒


マッチ売りの少女にチャッカマンをプレゼントするようなものだ


そんな訳で、食って飲んで食って飲んで食って飲んでの繰り返し


夜になると常連のお客が隣に座るから相手をしてもらったりしながら時間はどんどん過ぎていく


ただの常連なのか、友達なのかはよくわからないけど、カウンターに座るお客は山の話が好きな人が多い


こういう店ってやっぱり店主の個性が反映されるんだろうな


そして俺の暇つぶしの相手をしてくれている人は皆福岡県民


以前屋久島のぷかり堂の主人と、反日国と親日国について話したことがある


例えばトルコなんかはウィキにも載ってるくらい親日国として有名だが


個人レベルの話になると、騙したり脅したりして金をゆすってきたり、女性は痴漢にあったり、日本人は金のなる木だとしか思ってない奴が多かったりと、とても親日とは思えないという話だ


逆に中国や韓国は反日で有名だが、「俺の知り合いは韓国人だけどいい奴だ」みたいな話は良く聞く


結局のところ、反日だの親日だのという話は傾向であって、自分の目の前にいる奴がそうとは限らない


それを傾向だけでシャットダウンしてしまうのは勿体無いのかもしれない


福岡県民も、少なくとも俺の目の前にいた人たちは陽介さんを含め皆好感がもてた


だからと言って福岡県のイメージが変わったわけではないが、人を見るたびに強盗だと思うのはやめようと思いました


嫁は暇つぶしに皿洗い


陽介さんは「忙しいときはホント助かるけぇ」と気を使ってくれたが、明らかに邪魔してた


12時を過ぎ、大分安くしてもらった会計を済ませて、俺たちは陽介さんの家に向かった


さすがの俺も9時間飲み続ければ、ゴール直前のマラソンランナーのようにふらふら


家に入れて貰うと「俺普段からベッド使ってないきーベッドはただの飾りだし 二人で使ってええよー」


そんなはずあるか。狭い家でベッドを飾りにするアホが何処の世界にいるんだ


こんな所でも人の良さがにじみ出た陽介さんは俺たちにベッド貸してくれ、自分はソファーで寝てしまった


お言葉に甘え、図々しくも人のベッドで寝させて貰った



世界一周準備中


今度は千葉に遊びに来るって


俺が日本にいるのは10月29日まで


それまでに再開できることを願っています to 陽介氏