朝早めに起きた俺は、宿の主人の勧めで雪原を一人寂しく散歩することになった
実を言うと前日誰に勧められることもなく、一人でカバのようにガバガバ酒をの飲んだせいか、俺の胃が散歩に行くのを拒否している。どうしても行くというなら、移植してくれと暴れだしたので、聞き分けのない胃をベッドに置いて行くことにした。
最近はノミも心臓移植する時代らしいから、丁度いいじゃないか。聞き分けのない胃なんてノミに移植されてしまえ。そして俺は変わりにノミの胃を移植する。
そうすれば痩せられるじゃないか。
そもそも俺が太ってしまうのは、この胃のせいなんだよ、決してタバコをやめられない団塊の世代みたいな弱い意思のせいじゃない。
でも「ノミの胃のような男」ってどういう時に使う表現だ??
そうそう2週間位前に書いたダイエットの件すっかり忘れてた。
現在体重は58キロまで落ちました。ペースが遅いのは、北海道で少々食べ過ぎてるせいだと思う。
それでも痩せていくのは、北海道の名産はカロリーが少ないからだろうな。
3週間で63→58キロ あと4キロ
梅干と白米しか入ってない日の丸弁当のように、雪原と空だけの富良野の朝。
しかし富良野に弁当箱はない。どこまでも無限に続く砂漠のような雪の海原を、宿の主人から渡された謎の地図を手に、シャバに出たばかりの囚人さながらさまようのだ。
凍りついた路面が水面に映る太陽の様に眩しかった釧路の街とは違い、富良野の朝は天候のせいもあるが、なんだかどんよりしている。
そんな景色とは裏腹に俺はなんだか楽しい。
ウルトラマンと同じようにこんな寒いところに3分以上いたら、胸のランプが点滅しだして星に帰らなくは行けなくなるはずだが、実際に3分経っても散歩を続けられているのは、テレビの外で3分過ぎても怪獣と戦っているウルトラマンと同じである
実際この日は-4°だから暖かい方らしい。
実は昨日の夜、皆で食事をしている時俺が今年中に世界一周の旅に出る話に花咲かじいさんのごとく勝手に花を咲かせていたら、近くに世界一周をしてきた夫婦が開いたカフェがあると宿の主人が教えてくれた。
後でT夫妻とはそこで合流することにして、俺は宿の主人にそこまで送迎してもらうことにした。
どうしてかはわからないが、北海道の田舎はこじゃれたカフェが多く、カフェを巡るためだけに旅行する人も多いのだ。T夫妻も各地のカフェを転々としてきたような話をしていたな。
はっきりいって外見は掘っ立て小屋だ
それもそのはず、この建物は元々崩れかけた納谷で、地元の大工に教えてもらい、夫婦二人で修繕したというのだ。器用な人間もいたもんだ。
肝心の内装はクールだぜ。
店内全体が濃い茶色のマホガニーっぽい素材でまとめられている。アジアンログハウスといった感じかな?
手作り感があるけど、とても素人の仕事とは思えないし、センスもいい!!
寒い北海道では、この暖かい雰囲気だけで自分の温度が数度上がったような気がする。
厳しい寒さの冬景色も、優しげな店内から守られて見てると、安心感すら覚える。
俺は早速カウンターに座りいろいろと話を聞くことにした。
このカフェには俺と同じように、これから世界一周に行くという人がよく話を聞きに来るらしい。
この日は旦那さんはどっか遊びに行っていないらしく、奥さんにいろいろと話してもらった。
期間は夫婦で約2年、世界中を放浪してきたらしい。
驚くべきはその資金だ
なんと平均一ヶ月一人3万円でやり繰りしてたのだ。俺は一ヶ月10万くらいで考えてたが、そんなにあったら豪遊出来ます、と言っていた。
俺が驚き関心の意を込めて「すごい旅でしたね~」と軽い相槌のような反応を示すと、急に凄い剣幕と強い口調で「まだ終わってません!!」と言われてしまった。
恐らくこういう態度がこの人の自分の旅に対するポリシーと敬意の表れなんじゃないかと思う。
言葉に出さなくとも、目が散歩に生きたがる犬のように訴えていた。生きることそのものが旅だと。
実際一年に一回は店をしめ、一ヶ月ほど海外に旅行するのだとか。今年はグルジアに行くって言ってたな。
羨ましい限りだね。
世界一周の旅から帰ってきた人は、久しぶりの日本の社会にギャップを感じ、社会復帰ができずに廃人のようになる人もいる中、この人たちは旅で何かを得て、それを活かしたカフェを経営し、終わることのない旅を続けている。
こんなドンキュメンタリー番組さながらな生き方をしてる人たちの話を聞くことができただけでも、富良野にきた甲斐があるってもだな。
ホームページもクールでかっこいい!!
カフェを後にした俺は、途中で合流したT夫妻のご好意で、車で駅まで送ってもらい、お別れをした。
非常に助かりました。
彼らはこの後札幌に戻るのだとか。
有難うございました。。。。
さて、俺はこれから旭川経由で層雲峡へ
暇な旅だ
モンハンでもやるか
やっとHR3だよ
一人モンハンはつらいな


