それなりに良かった映画です。
ゾンビ物の映画ははじめて見たので、かなり新鮮な感じがしました。終始緊迫感があって良かったです。
主人公であるソグは、序盤冷淡な人物として描かれていましたが、どんどん物語が進んでいくごとに娘や仲間を思いやる愛情深い人間になっていきました。その過程の描写が非常に良かったと思います。
自分のことしか考えないビジネスマンのヨンソクは、最終的に自らもゾンビと化しました。自己中心的な行動を続けていると、いつか痛い目に遭うことを示しています。
そして、列車という閉ざされた空間でゾンビが出現したからこそ、より緊張感や緊迫感が伝わってきました。
最後のシーンで、娘のスアンが父親を想って歌うシーンは非常に感動的だったと思います。「父親がこの世に存在しなくても、ずっと自分の心のなかにいるよ。」と娘のスアンが言っているようでした。
最終的に生き残ったのが、妊婦と娘のスアンだったという事実もなにか意味を持たしているような気がしてなりません。
非常に興奮できる映画だと思いました。