奇妙な映画です。復讐が復讐を呼ぶストーリー展開をとっています
まず、ウジンは姉と性的関係を結んでいます。その時点でかなり異質です。その噂を広めたデスに対し、復讐を行った形となっています。
そして、デスとミドは父と娘の関係です。その関係性で性的行為をやっているので、真実を知ったデスがうろたえるのも無理はないです。
ウジンからすると実姉が死んでいるので、この復讐行為がやり過ぎとも言い難いのが難しいところです。
デスからすると、娘とセックスした事実から目をそむけたいはずです。ですので、記憶を消すという選択をとったのでしょう。
ただ、真実が衝撃的だからといって、自暴自棄になって自らの舌を切ってしまったのはもったいないと感じました。冷静に行動する必要性があるでしょう。
「傷ついた者に復讐は最高の薬だ。だが、復讐が終わったら忘れていた苦痛が帰ってくる。」
ウジンは復讐を完了しましたが、最終的には自殺してしまいます。己の業にやられたのか、忘れていた傷跡を思い出したのか、真相は定かではありませんが、復讐はあまり良くない方法だといえるでしょう。
復讐の先に何があるのか。今一度考慮すべきだと思いました。