非常におだやかな話です。ドラえもんでは心温まるエピソードが多いですが、本作はより一層そういった要素を兼ね備えています。

 

のび太がかなり幼いころ、おばあちゃんに対し、酷い言葉を投げかけたことを後悔し、タイムスリップしてきた小学生ののび太がおばあちゃんに謝る展開です。かなりベタな展開です。

 

しかし、おばあちゃんの心の広さや、のび太の優しさがかなり色濃く出ており、癒やされるエピソードです。

 

のび太ママも最終的には破れてしまったくまのぬいぐるみを直していました。かなり優しい世界です。

 

他作品より「道徳心」に訴えている作品です。普段のび太をいじめているジャイアンとスネ夫がのび太のためにくまのぬいぐるみを取り返そうとするシーンも良かったです。

 

そして、何より小学生ののび太がタイムスリップしておばあちゃんに会いに来たということは、おばあちゃん視点から考えると「のび太が小学生になっているときには、自分はもうこの世に存在していない」という捉え方になります。

 

しかし、念願の小学生ののび太の姿を見れたので、私はハッピーエンドだったと思います。

 

自分の心が荒んでいるときに見ると癒やされるエピソードだと思います。