まどかが円環の理となるのを嫌がったほむらが自らを犠牲にしてまどかを救う物語です。全登場人物の願いが叶えられ、ハッピーエンドに見えますが、ほむらは悪魔の姿へと変換しています。
ほむらはまどかを円環の理から救い、ほむらの願いはかなっていますが、自己犠牲の上で成り立っています。
学校の廊下での会話シーンでは、ほむらとまどかの考え方の違いが如実にあらわれています。欲望よりも秩序を重視したまどかと、秩序よりも欲望を重視したほむらの対比です。
ほむらは偽悪者だと個人的には思います。欲望を重視すると間接的に発言したほむらですが、実際は自分以外の人間が幸せになるよう生きていただけなのですから、ほむらは良い子です。
まどマギ本編は「行動を起こすことへの覚悟」の物語ですが、新編は「まどかに対するほむらの愛」の物語だといえます。
ほむらからすると、まどかから与えてもらってばかりだったから、それを返した形なのでしょう。
良い絆だと思います。