他の部より不気味さが漂っているのが4部だと感じました。吉良吉影しかり、杉本などに関してもそう感じます。
杜王町も不気味な雰囲気を醸し出しています。ミステリー要素も含んでいるので、個人的に好きな部ではあります。
吉良吉影はかなり屈折した人物です。狂気を感じるキャラクターは個人的に好みです。そんな吉良吉影のセリフの中で、こういったものがあります。
「この『吉良吉影』・・・・・自分で常に思うんだが強運で守られてるような気がする・・・・・そして細やかな「気配り」と大胆な「行動力」で対処すれば・・・けっこう幸せな人生をおくれるような気がする・・・クックックックッ」
気配りと行動力、双方重要です。気配りをしないと「気を遣えないやつだ」と揶揄され、行動力がないと前進はありません。吉良の慎重な性格が出ているセリフであります。
「わたしには勝ち負けは問題ではない・・・わたしは『生きのびる』・・・・・平和に『生きのびて』みせる」
自分の行動のせいで窮地に立たされているのにもかかわらず、生への執着心は人一倍あります。
「『勝ち負け』にこだわったり頭をかかえるような『トラブル』とか夜もねむれないといった『敵』をつくらない・・・というのがわたしの社会に対する姿勢でありそれが自分の幸福だということを知っている・・・・・もっとも闘ったとしてもわたしは誰にも負けんがね」
敵を作らないことが社会に対する姿勢だといっているので、平和主義者に見えますが、殺人愛好家でもあるので、非常にアンビバレントな思いを持つ人間だといえます。
矛盾している言動を繰り返すキャラクターを好むことが自分の中で判明しました。岸辺露伴に関しても妙なこだわりを持つ人間だった印象が強いです。
不気味な部だといえるでしょう。