名作です。

 

時限爆弾型の機器を取り付けられ、タイムリミットまでに謎を解かないと死んでしまうという設定です。デスゲームに似た設定は好きなので、個人的には嬉しかったです。

 

事の真相を申しますと、デスゲームもどきを仕切っていたのは伊東末彦で、西尾を殺害したのは清水麗子です。伊東末彦は清水麗子が犯人と思いたくないから、デスゲームもどきをして、清水麗子の無実を証明しようとしました。

 

認めたくない事実を認める重要性物事を客観視することの重要性を伊東末彦の失敗から学びました笑 人の振り見て我が振り直せですね笑

 

清水麗子は自己利益のためだけに西尾殺害し、伊東を殺そうとしました。正真正銘のクズ野郎です。

 

姿かたちと性格により、峰不二子を思い出しました。髪型も似てますし笑 少しは峰不二子を意識してキャラ作りしたのではないかと感じられます。

 

伊東が「自らの完璧な計画がなくなった」と嘆いていると、コナンがこう語りました。

 

「完璧なんてこの世にはねえよ!」
「絶対どこかで歯車が噛み合わなくなる。そのまま無理やり動かして何もかもダメにするか、一度リセットして正常に戻し、頑張って遅れた分を取り戻すかはその人次第」

「あんたは怖かっただけだよ……リセットするのがな」

 

伊東でいうと、西尾を殺人未遂したけど、そこから反省しリセットする手段だってあったはずです。しかし、伊東は清水麗子の疑いを晴らすために、探偵たちを死の牢獄(デスゲーム)へと誘おうとしたのです。

 

なにか大きなミスを犯したり、悲惨な経験が多いと、無敵の人になりやすいと思います。本作の伊東がまさにそうです。

 

実際には殺人未遂だったのですが、自分が西尾を殺したと思い込みました。この時点で冷静さに欠けています。

 

その後、殺人を犯したと思っている伊東は、失うものがない状態になったので、無敵の人になりデスゲームを開催します。

 

コナンは伊東に「あんたはリセットが怖かっただけ」と指摘します。どうしても悲惨な経験が多いと、自らの手で幸福になれるルートを潰し、修羅の道へ辿る人がいます。私です笑

 

多分私も幸福になるのが怖いんだと思います。なんで怖いのかは説明が難しいです笑

 

しかし、ポジティブな人間関係を長期的に築いていくと、いずれその関係に慣れ、幸福になれると私は感じます。伊東自身の性格も悪かったでしょうが、近くにいた清水麗子の性格がかなり非情です。

 

どうしても人間は周りの人間に影響を受けます。「朱に交われば赤くなる」ですね笑

 

「無敵の人がかっこいい」という風潮が世の中にありますが、過去の悲惨な経験によって自らの幸福を遠ざけようとしている人間が、リセットする恐怖に打ち勝って幸福になろうと踏ん張る方がよっぽどかっこいいと感じました。

 

本作から大きな学びを得ました。感謝します。