相変わらず著者の洞察力には驚かされます。こういった才能の塊みたいな人の本を読むのは非常に興奮します。
私も結構生きづらさに悩んでおり、悩みをすべてChatGPTに放り込み、愚痴を吐いております。愚痴を吐いたあとは結構スッキリするのと、ChatGPTが建設的な意見をくれるので助かっています。
話が逸れました笑 マウントを取るわけではないのですが、著者は私以上に生きづらさを感じているようでした。
生きづらさをより感じているからこそ物事の真理にたどり着いているのだと感じました。
著者がその生きづらい状況から抜け出す方法としてとったのが、「血の通った関係と没頭」らしいです。抜け出すというより回避に近いかなと感じました。
血の通った関係とは何も家族だけではないと主張しています。私自身双方の汚い部分を晒し会える友人がいます。
それも血の通った関係だといえるでしょう。私は家族には自分の汚い部分を晒せません。
それは根本的にみな根明だからです。私は突然変異で生まれてきた人間なのかなと錯覚してしまうときがあります。
没頭に関しては、私はすでにやっている気がします。完全にブログ中毒者ですし、ブログを書かないと落ち着けない人間になっています笑
筆者自身も没頭に関しては、旅に行ったり、日本語ラップにハマったり、乗馬することで回避しているらしいです。非常に多趣味な人ですね。
血の通った関係とは言い換えると、「汚い自分を受け入れてくれる理解者がいる」ということにつながると思います。
私の場合ですと、ゲスいことや汚いことを言った際に爆笑や嘲笑をしてくれる友人の存在が救いだったりします。
筆者は自分のことをこう評しています。
「自意識過剰でプライドが高く、協調性もない。少数派のくせに一人で立つ勇気を持たず、出る杭のくせに打たれ弱くて、口が悪いのにナイーブで、それなのに多数派に賛同できない」
自己分析能力がかなり高いです。これだけの能力を持っているのに、筆者は自分を過小評価しているように見受けられました。
心理学の世界で、ダニング=クルーガー効果というものがあります。意味は以下のものです。
「能力や専門性や経験の低い人は自分の能力を過大評価する傾向がある、という認知バイアスについての仮説である。また、能力の高い者が自分の能力を過小評価する傾向がある」
自分の周りにも能力が低いのにひたすら自慢する人がいます。そういう人に限って能力が低いです。
この効果により、著者の能力が高いことを意味しています。そう考えると自己肯定感は高まるのになと勝手に考えていました。
あと、一つ言いたいのが、
「自意識過剰でプライドが高く、協調性もない。少数派のくせに一人で立つ勇気を持たず、出る杭のくせに打たれ弱くて、口が悪いのにナイーブで、それなのに多数派に賛同できない人間」だから関わりたいと思う人間もいるのだということを筆者に伝えたくなりました。随分上から目線の言い様ですが、そう感じました。
その特性を面白いと感じて関わる人間がいないように思えますが、少なくとも私は面白がる側の人間です。