全編通して意味不明な映画です。ストーリ性を求めている人は絶対に見ないほうがいい作品です。
論理的に考察して見る映画ではなく、感覚で見る映画です。
官能的なシーンが多数挿入されており、本作の見方が全くわかりませんでした。
本作はO・J・シンプソン事件を下敷きにして創作されているらしいです。O・J・シンプソンも本作の主人公であるフレッド同様、自分が殺人を犯しているにもかかわらず、殺人した事実を否定しています。
現実逃避がいきすぎると、フレッドみたくなるのでしょう。心理学用語でいうと、「解離性遁走」というらしいです。
過剰なストレスにより、記憶が喪失するとのことです。私の場合、過去のつらい記憶が喪失しているというより、記憶を自分で封じ込めている感覚が強いです。
インターネットで調べてみると、過去の辛い思い出はそもそも思い出さない方がよいらしいです。だから、フレッドが辛い現実と向き合わない行動をとること自体は間違ってはいないといえます。
何か別のことをすることで、トラウマを思い出さない方がよいらしいです。フレッドは作中で別の女性におぼれています。暇な時間を作ってしまうと余計に過去の嫌な記憶が思い出されるでしょう。
なぜフレッドが妻を殺害するにいたったのかは不明なので、フレッドが善人か悪人かは判断しかねるところです。
作中の描写も実際に起こった出来事なのか不明です。
不思議な映画でした。