監督:石井聰亙

脚本:石井聰亙、平柳益実、秋田光彦

製作:小林紘、秋田光彦

撮影:笠松則通

美術:泉谷しげる

助監督:緒方明

 

最高にパンクな映画です。

 

夕陽のカットや、バイクで走り抜ける爽快感などが感じられます。

 

主人公の仁は、かなり無鉄砲であり、感情の赴くまま行動します。計画性は全くありません。

 

非常に破滅的です。しかし、その部分に魅力を感じます。

 

ストーリーの内容云々よりも、最高に狂った男たちの生き様を見る作品だと感じました。

 

仁は腕を切断されてもバイクにまたがり、走り去っています。不屈の精神で立ち上がる男の姿を見ました。

 

仁は堕ちに堕ちますが、それでもなお自らの信念に基づいて行動するところはかっこいいと感じます。

 

暴力的な描写が多いですが、「今を生きている」感じがして、私は好きです。なんだかんだ登場人物たちが楽しんでいるように見受けられます。

 

主人公の性格は、今の時代に全く向かないものだと思います。だからこそ、今見て魅力を感じてしまいます。しかし、主人公の性格では現実世界でうまくやっていけないと感じます。

 

しかし、主人公のような熱い野望を持った人間が現実世界であまりいないのも事実です。その部分は、主人公を見習うべきだと感じました。

 

全体的に疾走感がある映画でした。何回も見たい作品の一つとなりました。