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メインストーリー

 

1章「群れの裏切り者」 95点

 

今回の事件を考えると、江原が息子の復讐のために動いたという見方が浮かびます。息子を自殺に追い込まれると、復讐心が芽生えるのも理解できる出来事でした。

 

1章の前に登場したコースケの事件は、操作方法の説明が主な目的だったようです。また、九十九と杉浦が新しい探偵事務所を設立したことは、ファンとしては嬉しい驚きでした。

 

九十九が社会人として復帰したことも素晴らしいニュースですね。

奥田理事長が先生たちを信用していない背景には、過去に隠蔽事件があった可能性があるようです。

 

その隠蔽事件が今回の御子柴殺害事件と関連しているのでしょう。九十九の知識と賢さが事件の解明に寄与していることが感じられます。

 

彼がいじめについて昔の人類の話や脳内物質に触れ、理論的に説明する場面は印象的でした。特にオキシトシンによる仲間はずれがいじめを引き起こす仕組みは初めて知り、知識の豊富さに驚きました。

 

また、江原の痴漢行為についても、警官としてのバイアスを取り除くための行動と解釈できそうです。教育実習生の御子柴が過去にいじめっ子だったこととの関連も考えられます。

 

事件の裏に潜む事実や人物の心理に迫り、知識の力が事件解明に大いに寄与している印象です。

 

2章「殺された加害者」 80点

 

御子柴の人物像に迫るべく、誠稜高校での調査が行われました。

 

澤先生は御子柴に対して良い印象を持っていたようでしたが、実際には冷たく接していたことが明らかになりました。なぜ澤先生が嘘の証言をするのか、その理由はまだ完全には解明されていません。

 

香田いじめの引き金となっているのは、本章で2年2組の不良学生からの情報提供があったことが大きなポイントです。

 

3章「探偵VS便利屋」80点

 

桑名仁が登場し、その風貌からはラスボスとは思えない印象を受けました。

 

澤先生を脅迫しようとした事実が警察によって明らかにされ、御子柴殺しの真相が次第に明らかになってきました。澤先生と御子柴の関係には謎が多く、恋人関係の可能性も指摘されています。

 

しかし、この章では事件の全容がますます複雑になり、解明が難しくなっています。

 

前作のジャッジアイズでは、ラスボスの生野は中盤から登場していましたが、今回もまだラスボスが明らかにされていないようです。

 

また、横浜流氓が白面という謎めいた組織から澤先生を脅されたとの情報があり、状況は依然としてはっきりしません。

 

プラージュで澤先生を脅してきた女性が誠稜高校の生徒である可能性も考えられ、謎が重なる中、事件の真相に迫るのは依然として難しい状況です。

 

4章「Red Knife」98点

 

えびす先生のエピソードが印象的でした。史実を利用して恵比寿様の恐ろしい側面を描いたストーリーは興味深かったです。

 

その結果、池山達もえびす先生を尊敬するようになった様子が描かれていました。男性が強さを憧れるのはやはり定番ですね。

 

それはそうと、亜門の考えは理解しがたいです。御子柴殺しをしたのが江原だということになると、電車内で捕まった江原は一体何者なのでしょう?

 

もしかすると、顔を整形して2人で行動した可能性も?ただ、殺害は江原ではないと感じます。

 

つまり、何らかの偽造映像が絡んでいる可能性が高いですね。

 

5章「フェイクニュース」100点

 

面白い展開ですね。まさか、間宮が江原と結託していたとは驚きです。

 

澤先生、間宮、そしてひやかしにきた人たち、全員が黒河学園の同窓生というのも何かを感じさせます。何か大きな陰謀が渦巻いているようですね。

 

このゲーム、本当に面白いです。思わず拍手を送りたくなりました。

 

源田の発言も的を得ていますね。痴漢被害者が泣き寝入りした場合、今回のアリバイ工作は成り立たなくなるというのは確かに一理あります。

 

ですからこそ、間宮がグルだったというわけですね。澤先生がキーマンであると感じる理由も気になります。

 

6章「収束熱」90点

 

やはり桑名がラスボスなのでしょうか?

 

澤先生は空き巣だと言っていましたが、罠でしょうか?

 

RKも関わっているので、よく分からなくなってきました。

 

7章「虜囚」99点

 

澤先生が亡くなりました。犯人は相馬ではないかと思われます。

 

桑名仁も何かを隠しているようですね。本名が「きたかた」だというのは初耳です。

 

なぜRKが関与してくるのかはまだ疑問が残ります。全体の状況が理解しきれていない感じがしますね。

 

8章「異人町の怪人」90点

 

桑名仁に接見する予定ですか?桑名の正体や関与が気になりますね。

 

澤先生との関係が恋人関係である可能性も考えられそうです。接見の際には、慎重に質問して情報を収集すると良いでしょう。

 

桑名の動機や行動の裏に潜む事実を解明するのが重要です。

 

9章「贖罪の業」90点

 

桑名仁の過去や復讐の動機が少しずつ明らかになってきましたね。彼が教師だったことや、自分と川井だけが罪に問われていることに対する不満が復讐へと繋がったようです。

 

また、桑名の行動には楠本母が黒幕として関与している可能性が浮上しています。

桑名が七人もの人を殺してしまった事実には驚きますね。

 

彼の復讐の深刻さや過激さがより際立ってきたようです。一方で、主人公が同じ状況に置かれた場合、運が悪いと感じる一方で、泣き寝入りするか心機一転するかの選択を迫られるかもしれません。

 

このようなストーリーの展開が、読者やプレイヤーに様々な感情や考えを引き起こすことでしょう。物語の結末や登場人物たちの選択がどのように進展するか、興味深く追いかけていくと良いでしょう。

 

10章「虚仮の一念」90点

 

物語が安定して面白さを提供しているようで、楠本が黒幕かどうかに疑念が生まれているのは興味深い展開ですね。一方で、新たに坂東という登場人物が浮上してきたことで、物語の中での謎が一段と深まりそうです。

 

坂東が黒幕としての可能性が示唆されているとのことですが、まだ確定的な情報が得られていないようですね。次第に明らかになるであろうストーリーの行方や登場人物たちの関係性に期待が膨らみますね。

 

どのような転機や伏線が用意されているのか、引き続き楽しみにしてください。

 

11章「潜入捜査」99点

 

阿久津が亡くなりました。

 

RKのリーダーである相馬は、実は初めから公安のスパイだったのです。彼自身が統率していました。

 

これによって、相馬がなぜ嘘を見抜く能力を持っているのかの伏線が回収されました。

 

相変わらず非常に興味深い作品ですね。

 

12章「モグラ」99点

 

濃密な展開ですね。

 

楠本の母が息子の息を吹き返したことで、公安に情報を提供しました。

 

その理由は不明ですが、相馬がRKの前でスパイであることを明かせば、RKとの戦いは不要ではないかと考えました。この点は少し甘く見ておくことにしましょう。

 

相馬の言動には何か謎めいたものがありますね。麻薬の使用やそれを隠蔽するための脅迫など、何か裏があるのかもしれません。

 

赤池が亡くなりました。

 

桑名には共感できる部分があります。彼はかつて充の自殺前にいじめに加担していた一員でした。

 

人間は何かの拍子に一変することがあるものです。

 

八神は桑名の行動により澤先生が巻き込まれたことを強く主張しています。八神は寺沢絵美の事件で寺沢を亡くしてしまったことを悔やんでおり、今回の主張もその影響があるのでしょう。

 

言葉の重みが感じられ、個人的には桑名を嫌いではなく、どこか応援してしまう自分もいます。

 

本作品では、一人の人間を善悪で簡単に区別できない現実を示していますね。

 

最終章「夜明け前が一番暗い」100点

 

タイトルも秀逸ですね。

 

事件を収束させるため、八神は多大なる努力を費やしましたが、終わり際がいちばん厳しい瞬間だったことでしょう。

 

相馬は仕事を楽しんでいるようで、相当な狂人です。

 

一方で、前作の黒岩は楽しんでいたのでしょうか?多分楽しんでない気がします。

 

桑名と八神の正義のぶつかり合いが見どころでした。

 

楠本充が十五年ぶりにギリギリ歩けるようになった瞬間は感動的でした。

 

桑名仁がラスボスでしたが、いい戦いでした。

 

できればNORMALで倒したかったですが、回復薬を全て相馬戦につぎこんだために難しかったです。

 

歪んだ正義が影響を及ぼし、他の人を巻き込むことになるという八神の主張は最後まで変わらず、最後は桑名が死体の場所を全て明かしました。八神の言葉が影響を与えたのかもしれません。

 

相馬は完全に黒岩のポジションにいたようです。前作の一ノ瀬が今回で言うところの坂東だったのかもしれません。

 

楠本の息子を思いやり、自首をしない選択をとったことは理解できますが、罪を犯さなければこんなことにならなかったでしょう。

 

良くも悪くも、澤先生は運が悪かったですね。加害者側の気持ちも理解できる事件でした。海藤もそう言っていましたね。

 

素晴らしいゲームでした。

 

八神のフットワークの軽さと正義感、自らの正義を貫く勇気、そして前作のジャッジアイズでの経験をもとに、事件は収束しました。

 

良かったですね。続編も楽しみにしています。

 

DLC「海藤正治の事件簿」

 

Chapter1「カルマ」70点

 

ボリュームが少なすぎます。

 

響也の息子である可能性をもつ貞元准が海藤を訪ねてきました。

 

海藤の心には切ない恋の要素が交錯しています。しかも、それが海藤の息子である可能性も浮上しているというから、ドラマチックな展開ですね。

 

海藤さんが積極的に女性へアプローチするところがとても良かったです。

 

これからの展開がますます気になりますね。

 

Chapter2「息子」80点

 

白樺康隆が美希子を捜しているようです。

 

貞元准は正義感が強いが、少々危なっかしい一面もあります。これは美希子の遺伝かもしれません。

 

貞本響也は父親に見捨てられている様子で、ナイフでの過激な教育もあったとのことで、訳ありの人物のようですね。

 

これらの要素が絡み合い、物語にどのような影響を及ぼすのか、ますます興味深くなってきますね。

 

●Chapter3「修羅」90点

 

この事件の真相が見えてきましたね。貞元響也があの放火事件で土地の利権を手に入れ、金を受け取ったようです。

 

剣持の行動がかなり狂気に満ちていて興味深いですね。その様子が西谷誉を連想させます。

 

今後の展開がますます気になりますね。

 

●Chapter4「捕食者」100点

 

良かったですね。貞元がかなりの危険なキャラクターだったようですね。夏目夫妻が家にいることを知りつつ放火するとは、かなり過激で非道な行為ですね。

 

怒りを通り越して哀れみに変わったというのも、物語の中での感情移入が深まっていることを示しています。

 

龍が如くシリーズ史上、最もクズなキャラクターと感じられるほどの印象を与えました。

 

白樺キャラクターが物語において魅力的に描かれています。個人的に好きなキャラクターであります。

 

イケメンでなく、冴えないインキャが海藤に戦いを挑む様子が好評で、その覚悟があればひ弱な医者でも守れるというセリフが印象的でした。

 

DLC買って良かったです。海藤の最後の告白や発言が感動的で、リアルな愛の表現が良かったです。

 

本気で恋する男が陰キャでも魅力的に映ることがわかりました。剣持のキャラも深いです。

 

人を誤って殺した後に夢に出てくる心理描写がグッときます。

 

全体的に深いストーリーとキャラクターたちの魅力が光っていました。

 

サイドケース

 

『働かざるものミステリ読むべからず』って、本当におもしろいですよね。特にボクシングジムの話が非常に面白く、サブストーリーもいくつかあって飽きません。

 

佐久間さんと美樹本さんが仲良くスパーリングやロードワークをしていたのもびっくりしました。ただ、美樹本さんがチンピラになってしまったのは、なんとも勿体ない感じがしますね。

 

押切さんにやられたと言っていたようですし。

 

それにしても、荻窪の恋物語が素晴らしいです。テンプレートのような展開ではありますが、なかなかいい雰囲気があります。

 

花水木さんも「踏ん切りをつけろ」とアドバイスしているし、とても良いと思います。