本巻ではバトルシーンがかなり挿入されています。序盤では佐藤の戦闘能力の高さが浮き彫りとなっています。
中盤では永井圭の逃走の様子が見られます。村から脱出し、町中へ移動します。町中のシーンの中では、そば屋で携帯をいじっているシーンが特に好きです。
永井圭は完璧に見える人間ですが、実はそうではないことが本巻で明かされています。たとえば、中野攻と永井圭がともに車に乗り込むシーンで、永井圭が「なんかめんどくさくなってきた」と発言しています。これまで頭を働かしすぎて、バーンアウト症候群を起こしているのかもしれません。中野攻は居酒屋に入り込み、おじさんたちと仲良くなった上で、車のキーをゲットしています。そのシーンを羨ましそうに見ているのが永井圭です。永井圭の欠点が2つも本巻で浮き彫りになっています。
その後、永井圭は病院に乗り込んで戸崎と交渉をします。中野という付き添いがいるとはいえ、単身で乗り込むのはなかなかの勇気がいります。
それなりに動きのあった巻ではないかと感じます。

