友利というキャラクターがかなり良い。友利は皮肉屋ではあるけど、明朗快活なキャラクターは、見ていて元気をもらえるので好きである。親がいなくて妹がずっとご飯をつくるという状況はそれなりにきつい状況である。精神が病んで攻撃的になるという展開もリアルである。主人公はみたらし団子やピザを食ったり、ネットカフェに行ったりするのである。精神が実際病んでいる人はそうして行動をしそうなので、リアルだといえる。だから、製作陣は人間が心を病んだ時、どのような行動をするのかわかっていた上で製作をしているといえる。

 

主人公が薬に手を出した際、友利が主人公を蹴り、喝をいれ、その上で生前妹が作っていた料理を食べさせ、心に小さな灯火がついたという展開である。かなり上手く物語を展開しており、現実世界では友利みたいに黙ってただついてきてくれる人など1人もいないのである。精神が病んだ場合、立て直すのはかなり難しいといえるだろう。しかし、誰かに相談したりすることによって、心が和らぐことはあるだろう。そして、生活リズムを整え、運動をすることが重要だといえる。

 

まずは本作にならって食事から整えていくことが一番やりやすいのであろう。