監督 今敏

脚本 水上清資、今敏

原作 筒井康隆

制作会社 マッドハウス

 

メタスコア:81

 

テーマ:夢という存在の是非

 

よくわからない映画だった。ラストシーンで島が「振られちゃった」と発言しているところから、老年になっても恋慕を抱いて素直に行動することの大切さがわかる。乾は老人で足も悪かったから事件を起こしたといえる。若い体が羨ましい気持ちはわかるが、事件を起こしていい動機には決してなりえない。しかし、個人的には乾は好きなキャラである。

 

今回の主役は粉川であろう。映画の道に進まなかったトラウマを今回の夢の旅にて克服した。しかし、映画の道に進まなかったトラウマはトラウマとしてのレベルが低くないかと感じた。

 

千葉の分身がパプリカという明朗快活な女性だったことから、千葉は明るい女性になりたいという願望があったのではないかと感じる。トラウマ克服で行くと、映画『羊たちの沈黙』の主人公のエピソードが良かったので、是非みていただきたい。

 

パプリカは良い作品であると感じた。私も夢が好きである。

 

「現実世界にもっと目を向けたほうがよい」というメッセージがあれば、より素晴らしい作品になっていただろう。